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乱｢ふっ、くく、あはは！A、慌てすぎじゃない？｣
冗談だよ、と乱歩さんが上から退いた。状況に頭が追いつかず、目をぱちくりさせてしまう。乱歩さんは愉快そうに笑っている。
貴｢ら、乱歩さん？な、なにが｣
乱歩さんはわずかに表情を落ち着かせて、だけどいつもより低い声で言った。
乱｢……僕は、君のことをよく知っているからね｣
混乱は晴れない。そんなの、当たり前だ。乱歩さんにはなんでもお見通しで、人がどう動くかすら理解していて、それで──────
乱｢……A、僕以外にこういうことさせたら、許さないからね｣
理解できていないことも見透かされているな、と感じたところで、やっと理解する。なんだ、そういうことか。｢させませんよ｣と言って、｢ここまで気を許してるのも、乱歩さんくらいですから｣と続ける。
乱｢……｣
乱歩さんがなにかを確かめるように息を吸った。乱歩さんともあろうものが、不安だったのだろうか。いや、そんなはずはない。これは彼なりの、愛情の発露だったのだろう。
貴｢…それにしても、なんていうか…ふふ、随分と…｣
乱｢なに！？僕に文句があるの！？｣
貴｢いえ、ふふふ、可愛らしいなと思って｣
私が笑いを隠さずに言うと、
乱｢もういい！寝る！｣
と反対方向を向かれてしまった。
貴｢たまにはお泊まりもいいものですね？｣
私が言っても、乱歩さんは答えなかった。明日になったらこんな雰囲気はどこかへ行ってしまって、いつも通りの乱歩さんがいるだけだろう。それがなんだかたまらなく愛おしくて、私は目を閉じた。
続く (更新停止中)
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飛花落葉(プロフ) - 最俺好きさん» ご感想ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！更新いたしました！ (2021年8月26日 1時) (
レス) id: 816599e0d1 (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - Ylixeさん» 更新いたしました！よろしくお願いしますー！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: 816599e0d1 (このIDを非表示/違反報告)
最俺好き - 最高 、乱歩さん可愛すぎ、早くみたい (2021年8月24日 8時) (レス) id: fd9315de1d (このIDを非表示/違反報告)
Ylixe(プロフ) - 更新待ってます！ (2021年8月23日 22時) (レス) id: e810b4e196 (このIDを非表示/違反報告)
サモエド人間 - 最高です。頑張ってください！ (2020年3月24日 12時) (レス) id: 12dddfcf8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛花落葉 | 作成日時：2020年2月8日 13時
