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貴「…探偵社に何か御用で?」
動かずに声を出す。
男「ああ、先日仲間が世話になったらしくてな。
お宅の活躍のおかげでこっちは商売あがったりでなぁ、俺も仲間も金で困ってんだ。
…姉ちゃんよぉ、若い女1人売れば、いくらになるか知ってるか?」
男の口から下卑た笑いが漏れる。
なるほど、恨み晴らしに探偵社の従業員を狙った、
と。
…たった1人で、私がどんな異能を持っているかの下調べも無く?
異能力者も随分と舐められたものだ。
貴「さぁ、私は存じ上げませんが…私なんかでは大した値にはならないのでは?」
私はゆっくりと振り返る。
男が本格的に銃を構えた。
男「動くんじゃねぇよ!」
貴「ありゃ、これはすみません。どうしても貴方のお顔を見てみたくて」
見覚え、なし。
男の腕が、僅かに震えている。
…人を撃つ怯え、緊張?
──それもある、けど。多分、銃が、重くて。
男「大人しくついてきな。そうすりゃお前にもこの探偵社にも、悪いようにはしねえさ」
思わず口角が上がった。
貴「なるほど。じゃあ、こいつらの制御はそちらにお任せして良いんですね?嬉しいです」
言うと同時、手に持っていたペットボトルに特別な力を込める。
瞬時に男に向かって物凄い勢いで飛び出していくペットボトル。
それらが目にも止まらぬ速さで、男から銃を叩き落とした。
男「なッ…!」
男がペットボトルの動きに目を白黒させている。
その隙に1本のペットボトルを男の鳩尾に叩き込み、気絶させた。
貴「…どこの素人さんですか?探偵社も暇じゃぁ無いのですよ」
白目を向いている男の前髪を掴んで、笑顔で言い放ってやった。
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麗(プロフ) - 5ページ 太宰さんに乱歩さんに 乱歩さんを ではないでしょうか? (2021年3月28日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 3ページ 丈が眺めの 眺め ではないと思います、、 (2021年3月28日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - みずさん» 嬉しいです!ありがとうございます! (2018年8月13日 19時) (レス) id: 3b14457373 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - 乱歩さんに萌えました。あなたとあなたの作品が好きです心から。 (2018年8月9日 6時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - 通りすがりの変人さん» 嬉しいです!頑張ります!読んで頂きありがとうございます〜! (2018年5月27日 5時) (レス) id: a4f8881ef2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛花落葉 | 作成日時:2018年3月21日 15時