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太「何も乱歩さんと恋仲になるのは、必ずしも頭脳が必要というわけではないだろうけど…」
谷「あるともっと楽しいンでしょうけどね…」
ナ「Aさんならその辺も諸々カバーできそうですわ」
貴「あれ？私が乱歩さんとお付き合いする前提でお話が進んでるんですか？」
太「はは。いやいや、ただの余興さ」
嘘をつくな。
3人の会話(会議？)を聴きながら眉間に皺を寄せていると、事務所のドアが開いた。
乱「おや、また間抜けな顔を突き合わせて何やってんの？」
太「これは乱歩さん！」
にっこり笑う太宰さん。乱歩さんの口元から、普通では気付かないくらいほんの少し笑みが消える。なんの話をしていたか理解出来たみたいだ。
乱「また下らないことで無い頭を浪費してるんだねぇ」
太「その通りです。私たちでは乱歩さんと違い推測や想像にも限界がある」
太宰さんの話を興味無さそうに聞きながら、机上のマドレーヌをつまむ乱歩さん。なんだか嫌な予感がする。
太「失礼ですが乱歩さん、女性のタイプ等お聞かせ願えませんでしょうか。今日の議題はそれだったのです」
笑顔を崩さずに言う。
まず答えないだろう、と。ただそう思った。
乱「………そうだな」
予想していた声音ではないものに、驚いて彼の顔を見てしまった。
乱「…僕は、わかりやすいものが好きだよ」
――わかりやすい、もの。
そうか。そうだな。乱歩さんらしい返答だ。
そう思って、自分が少し安心していることに気付く。
いやいや、そんな。少しふわりと答えられたから対象となる範囲が大きいだけのことで。私には、彼の隣は似合わない。
乱「…A、ちょっと来て」
急に呼ばれ、一瞬返事が詰まる。急いで返事をするも、乱歩さんはすたすた歩き始めてしまった。嗚呼、なにか不味いことでもしてしまっただろうか。私があの場で乱歩さんに不利益になることを漏らしていないかの確認か。
不安になりながら、ドアに向かって歩いていく乱歩さんの方に足を向ける。
歩き始めると、ナオミちゃんが私にだけ聞こえる声で「頑張ってください」と囁いた。小さく頷いて、誰の顔も見ずに乱歩さんを追い掛けた。
西日が、彼と私の後ろに傾いてきた。
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麗(プロフ) - 5ページ 太宰さんに乱歩さんに 乱歩さんを ではないでしょうか？ (2021年3月28日 22時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 3ページ 丈が眺めの 眺め ではないと思います、、 (2021年3月28日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - みずさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年8月13日 19時) (レス) id: 3b14457373 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - 乱歩さんに萌えました。あなたとあなたの作品が好きです心から。 (2018年8月9日 6時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - 通りすがりの変人さん» 嬉しいです！頑張ります！読んで頂きありがとうございます〜！ (2018年5月27日 5時) (レス) id: a4f8881ef2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛花落葉 | 作成日時：2018年3月21日 15時
