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国「……むむぅ」

怯んだ国木田さんが、今度はビシッとこちらを指さしてきた。

国「理由はなんでも良い。だがこれだけの額を探偵社だけの負担にするのは頂けん。お前らに非があるのは確かなのだ。」

貴「…その通りです。申し訳ありません」


乱歩さんが「ちょっと」と口を挟んだが、素直に頭を下げる。それは変わらない事実だからだ。


国「…本来ならば罰金ものだが、社長のご配慮で今回はお咎め無しだ。次からは気を付けろよ」

貴「!ほ、本当ですか…!?」

国「ああ、分かったら仕事に戻れ。社長が御出社なさったら、礼を言うのを忘れるなよ」

貴「はい!ありがとうございます…!」

深々と頭を下げる。乱歩さんはこれから社長に怒られることを想像してか面白く無さそうにしているが、良かった…。

これは今まで以上に仕事を頑張らねばなるまい。私は顔を上げてすぐさまデスクへ向かった。乱歩さんも唸りながらぐったりデスクに腰を下ろした。






太「いやぁ、優しいなぁ国木田くんは」

国「ふん、お前に褒められても嬉しくないな」

太「可愛い後輩のために社長に頭下げるなんて、立派に先輩しちゃって」

国「お前もこれくらいできるようになるといいんだがな」

太「ははは、私はそういう事に向かないからね」

国「…よく言う。お前も今回の件は一枚かんでいるだろう」

太「ふふ、なんのことかな」


…事務室の机にアタッシュケースが置いてあるのが目撃されてから、今期の雑益の0の数が3つほど増えるのに、そう時間はかからないだろう。

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(プロフ) - 5ページ 太宰さんに乱歩さんに 乱歩さんを ではないでしょうか?  (2021年3月28日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 3ページ 丈が眺めの 眺め ではないと思います、、 (2021年3月28日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - みずさん» 嬉しいです!ありがとうございます! (2018年8月13日 19時) (レス) id: 3b14457373 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - 乱歩さんに萌えました。あなたとあなたの作品が好きです心から。 (2018年8月9日 6時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - 通りすがりの変人さん» 嬉しいです!頑張ります!読んで頂きありがとうございます〜! (2018年5月27日 5時) (レス) id: a4f8881ef2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飛花落葉 | 作成日時:2018年3月21日 15時

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