本当の気持ちは。三木ヱ門side ページ20
三木｢A先輩！！！｣
私は叫んだ。
先輩に向かっていく滝夜叉丸の輪子。
隣で投げた張本人は叫ぶものの動かない。
全く肝心な時に！！
お前が動かなくてどうするんだ！！
と言いたかったが考える前に体が先に動いた。
私は先輩を抱え、勢いよく2人で転がる。
奇跡的に私の上にちょこんと乗る先輩。
三木｢先輩…大丈夫ですか？｣
｢う、うん｣
三木｢あの先輩？｣
｢あっごめんね！やっぱり三木ヱ門も男の子なんだなぁって…｣
全くこの人は、、
三木｢先輩もやっぱり女の子なんですね｣
｢え？｣
なんでこの人はこんなに無防備なんだろう。
そこに少し苛立つ。
私もこの人の事が好きだ。
大好きだ。
けれどあいつの気持ちと比べたら…。
チラッと横目で固まっている男を一瞥する。
三木｢先輩、貴方は女の子なんですよ｣
｢う、うん｣
三木｢でも実際私や滝夜叉丸は言われるまで気が付かなかった｣
その以前から滝夜叉丸は貴方のこと…。
三木｢先輩｣
｢なに？｣
三木｢私はA先輩の事が好きです｣
｢え？｣
三木｢私は男として知っている先輩のことを尊敬していました。でもそれは恋愛感情じゃなくて…この忍術学園の先輩としての尊敬でした。でも女の子と知ってなんだか気持ちが変わって…｣
｢…｣
三木｢ははっおかしいですよね、女ってわかった瞬間恋が芽生えたんですよ？｣
滝｢…｣
三木｢ほんと人間って自由ですよね…そんな私自身に腹がたちました、正直辛い…｣
｢三木ヱ門…｣
三木｢だから今貴方の気持ちを教えてください｣
｢僕は…、気持ちと言うよりまだ恋とか人が人を好きになるってあんまりよくわかってないんだ…だからごめん｣
三木｢いえ、答えてくれてありがとうございます、でもあなたの事が好きなのはきっとこの先も…｣
｢うん、それは嬉しいよ｣
困った顔しながら笑う先輩。
正直押し倒したいぐらい可愛く笑う先輩に誰よりも早く告白したことを少し後悔した。
けれどこれであいつを…。
私はその場を立ち上がった。
滝｢三木ヱ門…｣
三木｢そんな顔するな、、先輩私は委員会があるのでこれで失礼します｣
｢うん、行ってらっしゃい｣
滝夜叉丸がこちらを見て何か言いたそうな顔をしていたが私は知らないふりをした。
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もしゃどーる(プロフ) - あーーさん» あーーさんありがとうございます！！更新頑張ります｡°(°´∀`°)°｡ (2021年3月17日 19時) (
レス) id: 105769ebda (このIDを非表示/違反報告)
あーー - この小説大好きです！ (2021年3月17日 17時) (レス) id: d228b33f0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もしゃどーる | 作成日時：2020年9月11日 12時
