不運な彼 ページ42
誰かの叫び声に僕は飛び起きた。
安心していつの間にか寝てしまったみたいだ。
僕は少し乱れた髪を整えた。
伊「喜〜八〜郎〜!!」
この声は!!
伊作?!
僕は慌てて外に出た。
「喜八郎これは…」
喜「あ、おはようございます先輩」
伊作を助けながら僕を見ると挨拶する喜八郎。
「い、伊作大丈夫?!」
伊「…あ…A…」
今にも死にそうな顔した伊作。
僕は謝った。
伊作は怒ってなかったけど、でも申し訳ない。
伊「さぁ2人ともそろそろ体育祭も終わる頃だから戻るよ」
「え?!そんなに寝ちゃった?」
喜「もうちょっとA先輩といたかったなぁ」
伊「喜八郎の気持ちも分からなくもないけど…」
「ねぇ…伊作あの倒れた子は?」
伊「あぁ、Aと同じただの貧血だったから心配することはないよ」
「そうなんだ」
心配。
確かに彼女が倒れたことは驚いたけど。
僕がほんとに心配したことは…。
あぁなんて僕は醜いんだろう。
6年生達があの子に取られるんじゃないかって思ってしまってる。
この気持ちは僕が女だからなのか。
そういう感情を持ってしまってはいけない。
もう少し様子を見よう。
”約束”を早めるかはそれからだ。
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もしゃどーる(プロフ) - つくもがみさん» コメントありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです!!更新頑張りますね^^* (2020年9月7日 2時) (レス) id: 105769ebda (このIDを非表示/違反報告)
つくもがみ - あぁ、すっごい好きです。これからどうなるのか楽しみ。更新、無理せず頑張ってください。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: 5dd14ac0cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もしゃどーる | 作成日時:2020年6月9日 22時