泣かないって決めたのに。。。【忍たま】

男の子って。 ページ39

喜｢先輩大丈夫ですか？｣
　
　
｢う、うん…｣
　
　
喜八郎に連れられて4年い組に辿り着く。
　

喜八郎が汲んできた水を受け取ると、僕の隣に無言で座った。
　
　
｢なんで…僕が気分悪くなったってわかったの？｣
　
　
僕は喜八郎の顔をみた。
　
　
すると彼は。
　
　
喜｢あらまぁ、僕だけじゃないですよ〜気づいてたの」
　
　
｢え？！｣
　
　
喜｢先輩は顔にでやすいからわかりますよ〜｣
　
　
初めて知った。
　
　
自分がそんなにも顔に出ていたこと
　
　
じゃあ今までのももしかしたら…。
　
　
喜｢まぁ、あのことはみんな気づいてないと思うけど…｣((ﾎﾞｿｯ…
　
　
｢え？｣
　
　
喜｢いや、こっちの話です｣
　
　
喜八郎は愛用してる踏子ちゃんをギュッと抱きしめながら答えた。
　
　
その時の喜八郎は少し唇が緩んでるような気がした。
　
　
｢理由とか…聞かないの…？｣
　
　
喜｢言いたくないなら無理に言わなくて大丈夫ですよ｣
　
　
｢うん…、ありがとう｣
　
　
今日の喜八郎は優しい。
　
　
いつもだと人のこと考えず穴掘りの話やらをペラペラと話すくせに。
　
　
今日は僕の歩くペースに合わせてくれたり、無言で傍にいたり。
　
　
ほんと男の子って。
　
　
よく分からない。
　
　
でも1番分からないのはそんな彼に今1番安心してる僕自身…かな。

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