93話 ページ14
《お客様にご連絡いたします。先ほど、車内で事故が発生しましたため、当列車は予定を変更し、最寄の駅で停車することを検討中でございます。お客様には大変ご迷惑をお掛けしますが、こちらの指示があるまで、御自分の部屋で待機し、極力外には出られぬようお願いいたします》
『列車の中でまさか殺人事件とは。つくづく私は悪運というかなんというか……』
まさか席を変わった人が死ぬとはね!
「Aさん?どうかしたの?」
『殺人事件とよく出会うなぁって思ってね。』
「そうだね。」
「あれ、あなたも乗って居たんですね!安室さん!」
安 室 さ ん だと!?!?
声がした方をバッと見ると確かにレイがいた。
何してんじゃわれぇ!!!
業務中じゃ……ってそうか組織か!
「さっき食堂車で毛利先生ともお会いしましたよ」
なんなのだその胡散臭い笑顔は。
怖いよ私そんな子に育てた覚えなんてないよ
「おや在原さんも奇遇ですね。」
……奇遇、ね。
『ひとりでミステリートレインに?』
「はい。」
く、食えないな……
あれ哀ちゃんが蘭ちゃんにしがみ付いてとても怯えた様子だ。
レイ何したのさ……
その視線の先を見ると男がいた。
…見た目は完全にライ……否赤井秀一。
確か報告書によると組織のキールという子にやられたとされてた。
でもノックリストによるとキールという子もノック。
ならば彼は死んでないだろうな。
迂闊にこんな場には出てくることは無い。するとこいつは赤井秀一ではない。
変装が得意でかつ赤井秀一を知ってる人物といえば彼ら。
まさかベルモットか?
oh……不味いなぁ。
この殺気多分向けられてるの私だ:(( ᐛ )):
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作者名:チョコミントティラミス | 作成日時:2023年8月16日 16時