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＊ 菅野side ＊
「おわっ！...〜っ！」
僕ら２人の話を聞いて恥ずかしくなったのか勇人さんに抱きつくA。なんで勇人さんなの。(位置的に仕方がない。)
周りの人はA大好き人間ばっかりだからやっぱり聞いていたみたいで、
勇人さんに向けて野次を言いながら彼に慰めの言葉を掛けている。
「ぐぇ、苦しい。流石に飯食ったあとはきつい...！」
みんなに言われるもんだから耳まで真っ赤にして更に抱きしめる力を強めるが、
それに応じて野次もひどくなる。
勇人さんめ、いっそのことそのまま潰れろ！なんて思っていると微かに寝息が聞こえてくる。
「...寝てる？」
そう言うと今度は写真の撮り合い。
負けじと写真を撮ろうとすると前に大きな身体が現れ、暖かそうなタオルを寝ている彼の頭からかけた。
「...まっ、少し寝かせといてやれ勇人。時間もあるしな。」
「...監督。」
まさかの監督登場でサッと周りが引いたのがわかった。
...でも僕はしっかりと見た。監督が一番いい位置で写真を撮っていたところを。
数分も経つと寝ぼけた顔のAが上体を起こした。
「...？ なんで勇人さんが？」
「なんでって...そりゃ、」
勇人さんが事の発端を説明しようとするとタイミングよくなるお腹の音。
あ、ご飯食べてない。と言うAの目の前には冷めきったオムライスが。
...冷めてる。とシュンとしながらも口をつけようとする彼が微笑ましくてすかさず声を掛けた。
「A、温めてもらってくるから少し待ってな。」
「えっ、あ、ありがとうございます。」
「...はい、これスープ。Aのために用意してもらった。」
「いんですか？ 大幾さん。」
入れ違いで声を掛けたのは吉川大幾で、スープにめちゃくちゃこだわりがあると聞いたことがある。
みんなAの気を惹こうと必死。
「おいこら大幾、こっちにはないんか。」
「勇人さんにはないです。」
「...一緒に飲みますか？」
「！ 貰う！」
「待ってA、勇人さんにも持ってくるからそれは１人で飲んで！」
言い合いになっている彼らを余所に温めたオムライスをAの前に置くと、
「...ありがとうございます、智之さん！」
いつもの笑顔を見せてくれた。
(美味しいです！)
(んぐっ、それはよかった、)
(なに悶えてんの、キモいわ。)
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さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが､あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (
レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね！ 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます！ (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり､あの試合でしたか！ 甲子園の魔物を実感した試合でした｡「勝って涙の中京大中京､負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました｡日本文理の投手は忘れましたが､中京大中京のｴｰｽは堂林さん｡優勝決定時は外野手してましたが､彼はｴｰｽでした｡ (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！ その試合を参考に話作ってみました、さすがです！笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください！ (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます｡たまたま読んで､ﾊﾏってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は､日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)｡ (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊樺 | 作成日時：2019年2月22日 13時
