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# 14 ページ15

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* 主side *






「阿部さんっ!よろしくお願いします!」



「おう。まずは立ちからでいいか?」






先程皓太と一緒に先輩方に挨拶をした。



そして今は捕手とペアになって実際に投げてみる、ということになった。



最初は1年目の僕たちと2年目の方たちで投げるということで、横では1軍で活躍している先輩が見ている。



威圧感みたいなものを身体全体で感じ、少しワクワクした。僕はこういう場面に強いのかな。



ピッチャーマウンドのように少し高いところから阿部さんを見て、そろそろ投げますという合図を送る。



因みにペアは見てわかるように阿部さんで、小林さんはどうして自分じゃないのかと不機嫌になっていた。菅野さんいるじゃんか。








「...よーし、そろそろ投げれるか?」



20球ほど投げ肩が温まったところで、阿部さんがそろそろいいだろうと声をかけてきた。



なので阿部さんには座ってもらい再度合図を送った。







「...っし!」



息を整えてから球を投げるモーションに移り、目一杯腕を振った。



投げた球はど真ん中より少し高めに浮いたがストライクゾーンにしっかり収まった。






そこからはストレートを中心に30球ほど投げ込み、投球練習を終えた。



途中で何度か周りから声があがったがかなり集中してできたのであまり気にしなかった。





「水瀬、は言いにくいな。 A!」



「へ? あ、はい。」





突然呼ばれた自分の名前。



そこにはさっきまでバッテリーを組んでいた阿部さんで、さっきの投球について思ったことを言ってくれた。



新人にもここまで教えてくれるのか、





「...ありがとうございます。ふふっ。」



「? どうした?」









「あ、すみません。 ちょっと嬉しくって!


それに名前で呼ばれるの、少しこそばゆいですね。」








そう言うと阿部さんに頭をガシガシと撫で(?)られた。









(あ、阿部さん、少し痛いです。)

(ん? あぁ悪い。)

((阿部さんの顔、すごくユルユルだ。))







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さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが、あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね! 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます! (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり、あの試合でしたか! 甲子園の魔物を実感した試合でした。「勝って涙の中京大中京、負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました。日本文理の投手は忘れましたが、中京大中京のエースは堂林さん。優勝決定時は外野手してましたが、彼はエースでした。 (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます! その試合を参考に話作ってみました、さすがです!笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください! (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます。たまたま読んで、ハマってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は、日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)。 (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊樺 | 作成日時:2019年2月22日 13時

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