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辛 めの言葉にグッサリと心を刺されるA。
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『おかけ下さい』
客室のソファーに座るようホークスを促す。
茶を持って高さの低い机に置き、さっきと同じ様なホークスの向かいに腰掛ける。
「また見事な対応。なんか俺が恥ずかしくなってくる」
『好きで身につけた趣味のようなものなので、ホークスが恥ずることないですよ』
Aの淹れたお茶を啜って笑みを浮かべるホークス。
「あっ。用の前に聞くけど、さっきあんなため息ついてどうしたの？」
『あっ、聞いてください。私昨日、ベストジーニストと仕事に当たって…その後の会話内容なんですが…』
昨日のあの後、ついででベストジーニストとパトロールとして周辺地域を歩いていたAがふと聞いた事。
『もう少し、人々と親しみを持ちたいのですが…何かベストジーニストなりのコツなどありますでしょうか？』
「コツ？」
『カリスマ性と言いましょうか…。
やはりもっと実力が必要でしょうか』
「いや、アプロスは充分強い。
きっと次のビルボードチャートにはトップ10に入っているさ。
親しみ…愛想を振り撒くと言うのはどうだろうか」
『愛想？』
「アプロスは表情があまり豊かではないね。
それ故に距離を置いている者も多いんじゃないかい？」
「だからこそもっと笑顔を出す、など積極的に交友を計りに行くのも一つだね」
『と、アドバイスをいただきまして…』
「あ〜全部納得。
流石、その道のことは詳しいねベストジーニストさん」
その出来事を思い出してうーんと顎に手を当てて考える。
「でも俺アプロスの笑顔見たことないなぁ〜。
笑ったことある？」
『それくらいあります』
「ホント、写真撮ってたりする！？」
『一回の笑顔でカメラ回す事そうそう無いですよ』
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作者名：射歩 | 作成日時：2024年3月24日 14時
