トラスト ページ35
＿＿翌日午後零時 コロシアム
「＿＿久し振りだな、アズール」
雪の色の髪をたなびかせ、前寮長トリンが険しい顔をしている。アズールはにこりと笑ってそれに応じた。
「こちらこそ。もう一度トリン先輩と寮長の座を巡って戦う事ができて光栄です」
「よく言うな。この、狡い不潔な怪物め」
その言葉に、アズールのこめかみがピクリと動いた。
「聞けば、この学園の生徒のなかにお前のおぞましい顔を見にくる者がいるという。お前はその者の力を奪っていたと言うではないか。アズール、お前は寮長の器ではない」
「嫌ですねぇ。そんなの過去の話じゃないですか。僕は反省したんです。相変わらず物分りがよろしくないようで」
「……ゴホン。口喧嘩なら後にしてくださいません？」
学園長の言葉に、二人は口を閉ざした。険悪な空気が流れる中、学園長が手鏡をかかげる。
「手鏡が割れるのが開始の合図です。双方準備はよろしいですか？」
「ああ」
「もちろんです」
＿＿パリーン！
アズールのマジカルペンから火球が飛ぶ。それを間一髪でかわしたトリンが雷雲を呼び出した。稲妻がアズールを狙う。華麗にかわしていたアズールだったが、最後の一撃が左腕を掠めた。
「他人から奪った魔法が無くなればその程度か、アズール！」
アズールは何も答えず、ボイドショットを打つ。トリンはひらりとかわしてニヤリと笑った。が、
「後ろです」
「うっ！」
転移魔法を使ってトリンの背後に回ったアズールが、氷の魔球を打つ。それをまともに受けたトリンがよろめいた。
「僕自身の力、舐めていたようですね」
「フッ、いいのか？お前の泣き虫姫が目覚めなくても」
「……監督生さんのことですか？」
トリンは笑う。
「これは取引だ、アズール。監督生とやらには私が呪いをかけた。それは、私にしか解けない。解いてほしくば、寮長の座を私に譲れ」
アズールのマジカルペンから生じた鋭い木の枝が、容赦なくトリンを突刺そうとした。
「っ！？アズール！聞こえなかったか！呪いは＿＿」
「笑わせないでください。貴方ごときの呪いなんて簡単に解けます」
「なに……？どうやって解いたんだ！！」
「いえ。まだ解いていません。今、ジェイドとフロイドが調べていますので」
トリンは呆気に取られた。
「なんだと！？本当にあの双子が方法を見つけると思うか！」
「勿論です」
アズールがマジカルペンを構えて、自信満々に笑う。
「あの二人なら、必ず……！」
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アイカ(プロフ) - ぐああああ、最後の最後でっ！！心臓だけじゃなく、臓器も持っていきやがったな‥このジェイド・イケメン・リーチがッ！ (2023年2月19日 18時) (
レス) @page41 id: ac6b3b28c7 (このIDを非表示/違反報告)
＼(^o^)／ - 待った待った待った待ったぁ？！夢主いい子すぎやろ！！(´；ω；｀)（泣） ハッピーエンドで良かったです！あとジェイドと夢主はお幸せになぁ!!!! (2022年3月29日 15時) (レス) @page41 id: 111ab3751f (このIDを非表示/違反報告)
・(プロフ) - *瑠璃*さん» えへへめちゃんこ嬉しいです！泣かないでください私が人様を泣かせるなど恐れ多い……読んで頂きありがとうございます！ (2020年12月11日 21時) (レス) id: 81aa5af38e (このIDを非表示/違反報告)
*瑠璃* - 待ってホントに泣いちゃうって(((((更新頑張ってください！応援してます！！ (2020年12月10日 20時) (レス) id: f48c22676e (このIDを非表示/違反報告)
・(プロフ) - まるるさん» 今でさえ、証拠もないのに夢主の陰口を言う奴がいますからね…。アズール先輩が何を言っても聞くかどうか…。果たして夢主がどうなるか、お楽しみください！コメント本当に嬉しいです、ありがとうございます！ (2020年11月21日 17時) (レス) id: 81aa5af38e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年9月13日 17時
