Kiss36 ページ36
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ふわっと起こされ 、
そして強く強く抱きしめられる 。
『 苦しいよ … 』
「 やっと気づいたんだ …… 」
胸のドキドキが飛貴に聞こえそうなくらい 。
「 俺はAが好き 」
『 …… 』
「 愛はちゃんとここにあるよ 」
彼のハスキーな声が耳を掠める
それだけで胸の鼓動が早くなり
ああ 、好きなんだと改めて実感した 。
「 俺 、Aがいないと生きていけない … 」
ゆっくりと私から離れた彼が小さくそう呟くから
『 じゃあずっと近くにいる 』
柄にも無いけど私から飛貴に
触れるだけのキスをした 。
「 え … 」
一瞬動きが止まった飛貴だったけど
すぐに手を口元に当てて笑い出した 。
「 んふふ 、Aからは初めてだ 」
『 …… 』
「 照れたの？誓いのキスみたいだった！」
『 … ばーか 』
こんなことを言うから自分のしたことが
恥ずかしくなってカウンターを飛び降りた
『 もう帰る！』
ドアに向かう私に後ろから大きな飛貴の声 。
「 待って！」
『 待たない 』
「 A待って！待ってよ！」
ドアに手を掛けた途端 、後ろから腕を掴まれて
くるりと視界が飛貴でいっぱいになったとき
背中がトンっとドアに当たった 。
「 待ってって言ってるのに！」
『 だからって壁ドン … 』
ドキドキが止まらない私 。
「 さっきのは俺のこと好きってことだよね？」
『 …… っ 』
「 あれ？違う？」
こてんと首を傾げて …… ずるい 。
『 す 、き 』
「 んふふ 。じゃあ文句ないね？」
『 なんっ …… 』
私に何も言わせないかのようなキス
でも今までのキスで一番幸せだと思えた 。
「 好きだよ 、Aちゃん 」
『 もう！この … キス魔！』
「 えへへー 」
『 本当に帰るから！』
飛貴の横を潜り抜けてドアを開ける 。
「 Aちゃん！待って！」
私に追いついた彼が愛しくて珍しくつけていた
ネクタイを引っ張りもう一度触れるだけのキスをした
「 もしかして… Aもキス魔だったり？」
『 それなら 、飛貴のせいだからね 』
歩き進めた私に飛貴は 、
「 自分だけ満足して逃げるのは良くないよね！」
そう言って腕を引っ張っては
強引な愛のあるキスをした 。
end
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ひゅーら(プロフ) - 1番好きだったお話が終わって寂しいです（ ; ; ）お疲れ様でした！ (2018年8月8日 16時) (
レス) id: aa8eeb01f9 (このIDを非表示/違反報告)
こりん - 少し激しめのキスシーンも読みたかったです！プラスで書いていただきたいくらい^ ^ (2018年8月3日 8時) (レス) id: 552a5d5abc (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃか(プロフ) - 長い間お疲れさまでした。スゴい面白かったです!! (2018年7月31日 17時) (レス) id: 6bb2b8ab02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - とても素敵できゅんきゅんするお話をありがとうございます！次の更新がとても待ち遠しいです。ひだかくんがどうなるのかとってもどきどきしてます！ (2018年7月6日 16時) (レス) id: 016839428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一気読みしました！おもしろいです！ 幸せになってほしいなー！ (2018年7月3日 7時) (レス) id: 3f1cd80dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるるん
| 作成日時：2018年4月5日 12時
