Kiss15 ページ15
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何故 、泣いているのか 。
それを聞かないのは那須くんの優しさ 。
その優しさを利用して
飛貴への気持ちを紛らわそうだなんて
自分を嫌いになりそう 。
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『 那須くん … ごめんね 』
「 謝らなくていいから泣かないでよ 」
『 そ 、うだね 』
ぽんっと私の頭に手を乗せて
笑う彼は本当に優しい人 。
飛貴より先に出会うべきだった 。
…… そんな事を考えてみても
結局は飛貴を好きになるんだろうけど 。
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「 教室まで送るよ 」
那須くんは私の手を引いて
私のクラスのドアの前まで連れて来てくれた 。
「 Aちゃん 、無理そう？泣いちゃいそう？」
『 …… 那須くん 』
「 ん？」
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やっぱり ……こんなに優しい那須くんを私の
わがままで利用する訳にはいかない 。
今 、正直に話して謝れば
まだ間に合うかも知れない 。
.
『 やっぱりね 、那須く … 』
いざ 、言おうとすると何だか言いづらくて 。
とりあえず視線を下に向けると私と那須くんの
上履き 。
そして 、新たに視界へ入ってくる上履き 。
「 邪魔なんだけど 」
聞きたくて 、でも聞きたくないその声が聞こえて
顔を上げると不機嫌な顔をした飛貴 。
「 …… 迷惑なんだよね 」
『 ごめん 』
私が謝る言葉を口にしても彼の視線は
那須くんで 、こっちを見ようともしない 。
飛貴の後ろには 、ちらりと控えめに此方を見る
蘭那ちゃんも一緒で 。
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「 …… 那須 、どういうつもりなの？」
「 何が？」
「 … 白々しい 」
鼻でフッと笑う飛貴を蘭那ちゃんが
控えめに もう行こうよ って腕を引っ張っている 。
そんな飛貴の様子を見て那須くんも口を開いた 。
「 じゃあ 、言っちゃおうかな〜 」
「 … は？」
「 Aちゃんと付き合う事にした 」
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言い切った時 、那須くんと目が合って
彼の目は ごめん と言っているように見えた 。
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「 でも 、浮所には関係ないから別にいいよね？」
「 …… そ 。勝手にしたら 」
私と那須くんの間を通り抜けて教室に入る飛貴 。
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「 Aちゃん 」
そんな彼が通り過ぎた時 、私に声を掛けたのは
「 ひーくんを傷つけないで 」
蘭那ちゃん 。
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ひゅーら(プロフ) - 1番好きだったお話が終わって寂しいです（ ; ; ）お疲れ様でした！ (2018年8月8日 16時) (
レス) id: aa8eeb01f9 (このIDを非表示/違反報告)
こりん - 少し激しめのキスシーンも読みたかったです！プラスで書いていただきたいくらい^ ^ (2018年8月3日 8時) (レス) id: 552a5d5abc (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃか(プロフ) - 長い間お疲れさまでした。スゴい面白かったです!! (2018年7月31日 17時) (レス) id: 6bb2b8ab02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - とても素敵できゅんきゅんするお話をありがとうございます！次の更新がとても待ち遠しいです。ひだかくんがどうなるのかとってもどきどきしてます！ (2018年7月6日 16時) (レス) id: 016839428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一気読みしました！おもしろいです！ 幸せになってほしいなー！ (2018年7月3日 7時) (レス) id: 3f1cd80dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるるん
| 作成日時：2018年4月5日 12時
