第三十六話 ページ36
「そういうわけで、麻天狼の方々とお食事に行ってきます」
電話越しに
落ち着いた低音が帰ってくる
最近はメールより電話でのやり取りが増えた
入間さんから
あの一件の話を聞いたらしくいてもたってもいられず電話をくれた、とか何とか
「その場に小官がいれば必ず仕留めたのだが」
なんて怖いこと言うから
殺人だけは…と、ある意味居なくて良かったと安堵したのは最近の話
『小官も行きたいところではあるが、積もる話もあるだろう。それに観音坂と神宮寺寂雷がいるなら安心だろうしな』
リーマンとOL(システムエンジニア)と医者と軍人
なんて意味のわからない組み合わせなのか
想像しただけでも笑いそうになる
それはそれで面白そうな食事会になりそうだが
『あんな目にあったというのに、最近の貴女は何処か楽しそうだな』
「今まで休みの日に予定が入る事なんて滅多にありませんでしたから」
そうだ
貴方に出会ってから
休日に出掛けることが多くなった
帝統くんと出掛けたり
入間さんとお食事したりするようにもなった
貴方に出会えたから
なんて
小っ恥ずかしい事言えない
少しの間
黙っていた彼が「ふむ」と声を上げた
『…時には、小官にも構って欲しいものだな』
爆弾を落とされた
手榴弾を何発も
ボカーンボカーンと
脳内に爆発が起こり続ける
『小官とも、出掛けてはくれないだろうか』
ロケットランチャーを放たれた
脳内が焼け野原だ
ぺたりとその場に座り込む
家でよかった…
『…やはり小官ではまだ駄目だろうか」
「ダメじゃない！！！」
『そうかではプランを立てておこう』
「あ゛ーッ！」
ほんのり聞こえる
嬉しさの交じった声に涙
いい男がすぎる
顔良し声よし性格良し(？)体付き良し
100点満点の男だ
『だが、街を歩いた際に他の者にAを見られるのは困るな。小官がしっかり守ってやるぞ』
「もうやめてー！！」
恥ずかしさで死にそうになる
多分わかってて言ってる
『他の男には渡さない』
『小官が必ず捕らえに行く』
逃がさない
そう言われた
腹の底が熱くなる
じんじんと痛みがある
身体が疼いて止まらない
自然と潤む目から
涙が出そうになる
『だからどうか、』
『あまり危機感を忘れぬようにな』
愛している
脳を
体を
全てを溶かす
貴方の存在は
とても"毒"そのもの言えよう
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彪雅(プロフ) - Locoさん» 一日に二週も！貴重なお時間を使って頂きありがとうございます！もうこの作品以上の良い物作れる気がしません(^^;楽しんで頂けたようで嬉しく思いますありがとうございます！ (2021年7月2日 7時) (
レス) id: 1f8ddf155c (このIDを非表示/違反報告)
Loco - 一日で二周しました。なんかもう幸せすぎます！ありがとうございました！ (2021年6月30日 18時) (レス) id: 2cf4de4ba9 (このIDを非表示/違反報告)
彪雅(プロフ) - 完結してもうすぐ一年やのに未だに通知来るの怖いみんなヒプマイ大好きかよありがとうございますありがとうございます (2021年5月31日 23時) (レス) id: 1f8ddf155c (このIDを非表示/違反報告)
彪雅(プロフ) - 2次元依存症さん» 返信遅くなって申しわけないです！一気読みありがとうございます頑張ります！ (2020年10月5日 2時) (レス) id: 7fa9381753 (このIDを非表示/違反報告)
2次元依存症 - すぐに一気読みしてしまいました！本当に面白かったです(^^)これからも頑張って下さい*\(^o^)/* (2020年7月14日 21時) (レス) id: 2f3de9b29a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彪雅 | 作成日時：2020年5月20日 15時
