ゆさゆさにされたい人向け 短編集

彼に怒られたい ページ6

「ほんと、どういう神経してるの？」
「えっと………ご、ごめんなさい…？」


現在、私はあの大人気声優の遊佐浩二に怒られている。しかも私の今いる場所は遊佐さんの家。
怒られている理由…それは、冗談でナンパしてきた男二人についていこうとしていたところを彼に見られた。遊佐さんは威圧のある笑顔でナンパ男二人を追い払うと私の腕を引き家へと連れ込んだのです。
それで最初のあの言葉をぶつけられました。


「普通、ナンパされてついて行かないでしょ」
「いや…あれは冗談で…」
「は？」
「…ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ」


私の反省していない態度を見てイライラしている遊佐さん。こんな彼は初めて見た……気がする。
どうしたら許してもらえるだろう…
やっぱりこれからは気をつけます！とか言った方がいいのかな…？


「えっと…もう二度とあんなことはしません…ごめんなさい…」
「そう言っとけば僕の態度が変わるかも、とか思ってるんでしょ？」


お見通しですか………


「…なんで僕がこんなに怒ってるのか分かる？」
「……いえ」


そう言うと遊佐さんは私の両頬を優しく包み私と目線を合わせ口を開いた。


「君が可愛いから、心配なんだよ」


分かってくれた？と私の瞳をじっと見つめ囁く彼の姿に思わず顔が赤くなり、何を言えなくなった。








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「可愛い君を誰にも渡したくない」

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