酔った彼に「好き」と言われたい ページ2
とある居酒屋の個室に私を含め4人の大人が楽しくお酒を呑んでいる。私の隣には遊佐さん。目の前には安元さんで安元さんの隣には柿原さんがいる。
かなり珍しい(?)メンツで最初は断ろうとしたけど先輩達からのお誘いはやっぱり断りにくいんだよね
楽しげに話している目の前の2人。
隣の遊佐さんはかなり騒がしい中すやすやと眠っている。
「遊佐さんよく眠れますね…」
「遊佐さんいつも寝ますよね〜」
「ははは」
起こさなくていいのだろうか…。
もうそろそろ帰らないと明日のお仕事に支障をきたすのでは……
そんなことを1人で考えているともぞもぞと隣が動く。
「んん……」
「あ…遊佐さん起きました…？」
「……Aちゃん…」
名前を呼ばれたかと思えば勢いよく抱き着かれる。
突然の事に固まる私。そんな私たちを見て冷やかす先輩達。
「ちょ…ちょっ、ゆ、遊佐さん…！？」
「大胆ですねぇ」
「ねー」
「見てないで！助けてください！！」
ケラケラと笑いながら尚も私達をからかう先輩達…
ふと、私に抱きついている遊佐さんがゆっくりと私の方へ顔を向けた。その顔はほんのりと赤く染まっていた
「好き」
「は……！？」
「Aちゃんは僕のこと嫌いなの？」
「そ、そんなそんな！嫌いなわけないじゃないですか！！」
「じゃあ証明して」
「はい！？」
安元さん達は「邪魔者は消えまーす」と言って出て行ってしまった。助けてもらおうとしたのに……
てか、遊佐さん顔近い…お酒臭い……。
「ほら、早く」
「そ、そう言われましても…というか、1回お水飲みましょ？ね？」
「嫌だ」
「っ…！」
「嫌だ」の一言で私は遊佐さんへ押し倒される。
まじまじと顔を見つめられ、つい顔を逸らしてしまう。瞬間、私の上へ覆いかぶさるようにして倒れる遊佐さん。混乱している私の耳元には規則正しく聞こえる寝息。そこで、遊佐さんはもう1度眠りに落ちた。
・
・
「ずっと前から君のことが好き」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白華(プロフ) - 唐突に遊佐様の小説を探していてこちらを見つけて、当たりだ！って思いました！今後も頑張って下さい！ (2018年5月13日 14時) (
レス) id: 3f0452cc14 (このIDを非表示/違反報告)
kk1207(プロフ) - 更新ありがとうございます！今回も本当に素敵でした…！特に、「彼に看病されたい」の最後の一文…！シンプルだけどすごく心にきました。ありがとうございます！ (2018年4月10日 8時) (レス) id: 56b5f11ad3 (このIDを非表示/違反報告)
silk-シルク-(プロフ) - ru4_1さん» コメントありがとうございます！！わわわわ、まさか私と同じ妄想をしている方がいるとは！()ありがとうございます！！頑張ります！！ (2018年3月30日 1時) (レス) id: f8dd923b28 (このIDを非表示/違反報告)
ru4_1(プロフ) - 本当に素敵な小説ありがとうございます…！本当に全て自分の想像通りの素敵なお話ばかりでこんなに自分が求めていたものと一致する作品に出会ったのは生まれて初めてです。これからも応援しています。 (2018年3月29日 18時) (レス) id: 56b5f11ad3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月16日 23時) (レス) id: fc2891c15c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：silk-シルク- | 作成日時：2018年2月16日 23時
