あの空 (ページ14)

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貴久side

みんなと初めて、一緒に何かする！

そりゃ、みんな病気を持ってるわけだから、入院してんだけど。

病院内で何か出来るって思ってなかったな！

シゲ、人見知りだって言ってたから、あんまり馴染めないかと思ったけと、意外といけたわ笑

成「貴、祐。走んないでよ。」

祐･貴「わかってるー！」

ハモっちゃった。笑

慶「シゲ、今日どこ行くの？」

成「どうしよっかな。中庭とかで大丈夫かな？」

慶「うん！そうしよっか！」

成「あっ。でも、大丈夫かな？一応先生に確認しといた方がいいかな？」

なんのことだろう？

慶「うん。一応聞いてみよ。」

成「うん。貴、祐。先に中庭行ってて！」

祐「うん。わかった！…行こ！貴！」

貴「うん！」

どうしたんだろう？

貴「祐、あの二人どうしたの？」

祐「え？あぁ、許可取りに行ったんだよ。中庭だから外出るでしょ？そこで、感染とかしちゃいけないから、先生たちに許可取りに行くの。」

貴「そうなんだ。頭いいんだね！」

祐「…うん！そうなの！」

…今、祐の顔が曇った。

これは言っちゃいけない事だったのかな？

…俺は、みんなのこと、まだ何も知らない。

…みんなのこと、もっと知りたい！

でも、どうすればいいんだろう？

……俺には、何が出来るんだろう？