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秘密. ページ8

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大橋side

〘─ゃん──ぇ……お兄ちゃん!おきてよぉ?ねぇってばぁ……〙

その呼び掛けにおれはぼーっとする感覚の中、目を開けると暗闇に包まれた部屋の様な空間で一点だけぼんやりとした明かりの中心に横たわっていた。

いつもの、夢の中や。

すぐにそう思って、横に目を向ければ白みがかった灰色をした小さい男の子のシルエットが座り込んで泣いていた。

和「泣いてるん?」

と聞きながら身体を起こすとその男の子は、バッと顔を上げておれの胸元に頭を押し付けるように抱きついてくる。

〘──っだって、、だって、、、〙

和「泣き止んでや?」

〘お兄ちゃんが、、、自分のことで泣けないから、、変わりに、、泣いてるんやんかぁ〙

しゃくり上げながらそう言っておれの顔を見上げてくるがシルエットなのでどんな表情をしてるかは分からへん


でも、きっと沢山の涙をおれの変わりにこぼしてくれてるであろうその男の子の見えない涙を拭うようにしながら

和「ごめんなぁ?ありがとぉ…ね?」

と言えばその男の子は黙って俯いてしまい、また胸元にうずくまるようにしてきた。


〘かずやが薬を多量摂取したらしい〙

少しイライラしてるようなその声に振り向くとおれと同じくらいの背丈の男のシルエットが立っている。

和「そ……っかぁ」

丈くんが今度のLIVEでソロをやる事になって、珍しく丈くんから演出の相談をしたい言われたからレッスン終わりにおれん家で話してバイバイしてそれから……

そっからの記憶はない。

〘かずやは西畑に連絡を入れた後の記憶が無く戻る前に転がる薬の空き瓶と一瞬お前を呼ぶ藤原の声が聞こえたって話している〙

あぁ、ついに丈くんにバレちゃったんや

きっと、大ちゃんが事の経緯を話してくれてるんやろうな

おれはあんなに知られたくなかったはずなのにどこかで気づいて欲しいという思いもあったからかそんなことを冷静に考えてた。

そして、目の前に立っている男からその後ろの方で背中を向けて部屋の隅でうずくまっている少年のシルエットに目を向ける。


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みー - 更新待ってます!丈橋担なので、丈橋のお話が読みたいです!お願いします! (2021年8月5日 21時) (レス) id: a16eac8d1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ShuShu | 作成日時:2021年2月13日 17時

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