Dandelion (ページ2)

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現実. ページ2

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藤原side

昨日の夜の出来事からだいぶ時間が経ち外がまた暗くなりだそうした頃

｢なんでなん……｣

かなり長い沈黙を破りそう呟いた俺に対して少しの間を置いて俺の背中に向け話し出した大吾と正門の口から出てくる内容は、現実味に欠けていてやっとの思いで落ち着いた気持ちがまたもやかき乱されていく。

なにわ男子を結成してからも大橋とはシンメでW主演舞台の再演に内部舞台もあって全国ツアーやついこの間まではドラマの撮影も。
現在進行形で二人でやってる仕事もある。
それこそ一日中同じスケジュールで公演からラジオに配信って日だってあった。

確かに泊まりの時は一人部屋や大吾と同部屋になることが多いとは思っとったけど俺や他のメンバーと同部屋になることだって。

それやのに実は多重人格者でしたってなんやねん

はぁ？薬の多量摂取で病院に運ばれたのが今回が初めてじゃない？

そんなん、おいそれと信じられるわけないやろ

俺は目の前で点滴に繋がれ酸素マスクをして意識のない状態の大橋から振り返り、病室の入口の前に立ち俯いて淡々と話す大吾と正門に俺はただただ怒りをぶつけた。

俺史上今までで一番低い声だろう

丈｢お前ら冗談も大概にせぇや｣

その言葉に俯いてた大吾はゆっくりと顔を上げてしっかりと俺の目を見ながらそして慎重に

西｢ほんまの……ことです。診断されたのは結成して3ヶ月くらいの時です……｣

丈｢ほんなら、2年近くこの事を知っておきながら隠しとったんか？ふざけんな！！俺はなにわ男子の最年長で大橋のシンメで二人でやってる仕事もあんねんで！？｣

今度は正門が頭を深く下げながら

正｢すんません……｣

丈｢謝るくらいならなんでなんで言わんかったねん！？｣

そう言いながら二人の目の前まで行き胸ぐらを掴みかけたその時

和｢二人を、、責めん、とって？丈くん……｣

弱々しいのに良く通るその声に手を止めて振り返るとまだ顔色が悪い大橋が酸素マスクを外して身体を起こしかけていた。

西｢そんなにすぐ身体起こしたらあかん！！マスクもまだしとかんと！｣

正｢看護師さんと先生呼んでくるわ！｣

正門はすぐさま病室を飛び出して行き、大吾は大橋に駆け寄り身体を支えて寝かそうとしていた。

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