【青のＳＰ】truth3

145話　社会科見学 ページ47

〜次の日・住浜署〜


三枝「え？もう引っ越し済み？」

嶋田「あぁ。昨日の昼にな
　 急遽出てったらしい」

三枝「それはまた急な話で」

嶋田「また岡部の住所調べてくれ」

三枝「えっ、いいですけど、時間かかりますよ？
　 今、署内バタバタしてて動けないんで」

嶋田「バタバタ？昨日、呼び出された件か？」

三枝「はい。昨日管内で引ったくり事件が
　 起きたんです。あっ、そういえば
　 被害者は赤嶺中の先生でしたよ？」

嶋田「誰？」

三枝「確か、新津なんとかっていう男性でした」

嶋田「・・・」

三枝「それより、そろそろご褒美下さいよ〜！
　 浅村先生との食事会のセッティング
　 お願いしゃす！！！」

嶋田「浅村・・・」

三枝「大人の魅力がダダ漏れでいいじゃないすか」

嶋田「岡部もな、お前と同じ趣味なら
　 良かったのにな」

三枝「えっ？ちょちょちょ！
　 待ってくださいよ〜〜
　 生意気な態度は本当にすみませんでした」

嶋田「あげてるだろ、ご褒美」

三枝「え、いつですか？」

嶋田「うちで飯食ってるだろ」

三枝「それは〜、ほら〜、違うじゃないですか」

嶋田「何が違うんだよ」

三枝「それは、名前さんや嶋田さんとの大事な
　 コミュニケーションの一つであって
　 浅村先生との食事会は俺の今後に関わる
　 いや、人生に関わる大事な男の勝負というか」

嶋田「勝手にやってろ」

三枝「嶋田さ〜〜ん」



〜赤嶺中〜


新津「あの、ひったくり犯って
　 まだ捕まらないんですか？
　 ・・・そうですか。分かりました」

荒井「新津先生！」

新津「すみません、また連絡します」

荒井「家庭訪問の報告書、終わったかしら？」

新津「今日中にプリントアウトしてお持ちします」

荒井「どうかした？」

新津「いいえ、何でもないです」

荒井「よろしくね！」

新津「ハァ・・・」

楓「まだ全体の締め切りまでもう少しあるのに
　 可哀想だよね」

嶋田「何でしょう？」

楓「コーヒーでもどうかなって」




〜階段〜



楓「新津先生の事、気になります？」

嶋田「どうして？」

楓「だって、最近、新津先生の事
　 やたら見てるから」

嶋田「社会科見学みたいなもんですよ
　 彼の事は、名前からも聞いてますし」

楓「ふ〜ん。で？どうでした？見学した結果は？」

146話　漏洩→←144話　災難

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す