検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:212,514 hit

102話 誓い ページ4

〜回想終了〜

コンコン


三枝「あっ、嶋田さん
  話終わったんですか?」

嶋田「あぁ」



三枝side

名前さんとの沈黙の中
嶋田さんが運転席のガラスをコンコンと叩く

窓を開けると
彼は、車内を覗き込み
愛しい人の姿を確認した


そして、口パクで

「代われ」

と言う



隣に座っている名前さんを
見る事なく、俺は車を降りた


嶋田さんは、車に乗り込むと
そっと名前さんを抱きしめる

それは


俺が出来なかったこと
いや、俺には出来ないこと


そんな2人の姿を横目に
そっとその場から離れた



嶋田「名前、もうやめにしないか?」

名前「・・・」

嶋田「学校に行くの、やめにしないか?
  もう今回の事件ではっきりしただろ
  この学校は危険だ
  俺が傍にいたとしても、俺の目を盗んで
  またお前に危害を加えようとする輩が
  出てくるかもしれない。心配なんだ」

名前「・・・怖い」

嶋田「え?」

名前「怖い。すごく怖い
  それに、今までこの学校で働いていて
  何も気づけなかった自分が嫌
  もう、誰を信じればいいのか分からない」

嶋田「じゃあ」

名前「でも・・・知りたい
  何が起きているのか、どうして
  こんな事になっちゃったのか
  全部知りたい。後数日だけど、その間は
  ちゃんと最後まで通いたい
  みんなの話を聞いてあげたいの」

嶋田「・・・」

名前「隆平、お願いがある」

嶋田「なんだ?」

名前「この学校を、救ってください
  もし、また犯罪に手を染める人がいたら
  逮捕してください。それは、隆平にしか
  出来ない事だから・・・」




この学校でスクールポリスとして
勤務する事が決まった時から
俺は決めていたし
みんなの前で宣言もした


「遠慮なく警察に突き出します」

「俺が根こそぎ逮捕してやる」




嶋田「もちろん、そのつもりだ
  それに、必ず、お前を守り抜くよ」

名前「隆平・・・ありがとう」





嶋田side


力なく微笑む名前



そんな彼女の唇を
そっと塞いだ





これは、ただのキスじゃない









君を守るという









誓いのキス









嶋田「愛してるよ、名前」

103話 権利→←101話 焦燥



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
328人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

レー - これからも続き気になる・・・ (2021年3月6日 20時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
レー - はい、、、 (2021年3月6日 18時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - あっ、あの、ニックネーム「あすか」ってなってるんですけど、私「いち」です。ごめんなさい。2つ使い分けてるんです。 (2021年3月6日 15時) (レス) id: 358f9d64ec (このIDを非表示/違反報告)
あすか - レーさん» レーさんも読みたいですよね!! (2021年3月6日 15時) (レス) id: 358f9d64ec (このIDを非表示/違反報告)
レー - あの・・話の続きは・・・? (2021年3月6日 11時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:小雪 | 作成日時:2021年2月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。