ボールに込めて。【柳田将洋】

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あなたside

あれから普通に一週間ほど過ぎた。

この大きなキャンパス内で小泉灯と出会うことはなかなかない。

ラッキーだなっと思っていると、将洋くんが横を通る。

『お、おはよう』

気づいてなかったようで、将洋くんはゆっくりと振り返り私を見て驚いた顔をした。

柳田「おはよ。」

その一言で信じられないくらい嬉しさが心に染み込む。

さくらはトンっと私によりかかる。

さくら「良かったじゃん、話せて」

実は、さくらには昨日小泉さんの話をしたばかりだった。

……………………


さくら「え？！どういうこと？」

さくらはどんっと机に手をついて私の顔をのぞき込む。

『その…私何も言えなくて…』

さくら「Aは優しすぎるんだよ〜」

そういいさくらは私の頭をわしゃわしゃする

さくら「その子、可愛いの？」

『うん、とっても』

さくら「Aに可愛さで勝てる人はいないと思うけど、柳田くんのタイプもあるもんねー」

さくらは頬杖をついてうーんと言う。

そして、私の肩にぽんっと手を置いた。

さくら「とりあえずまかせて！」



さくらはなにか思いついたように言った。

なにか企んでいるようで、怖くて聞けなかった。

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