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午後は二人で映画を観た。よくある男女の純愛をテーマにしたもので、リンダからの評価は高かったが私には少しばかり退屈だった。
映画館を出た時にはすっかり日が沈んでいた。父親が車で迎えに来ることになっていたらしく、リンダはその場で待つことにしたようだった。彼女は夕食に招待したいと申し出てくれたが、私のほうはやることがあったため、「また明日、学校で」と言って別れた。それが間違いだった。
五分も歩かないうちにかすかに悲鳴のようなものが聞こえ、その瞬間に私は走り出していた。勘違いなら笑って済ませればいい。だが、もしそうでなければ……。
直後、路地裏のほうから不吉な音が響いた。呑気な人が聞けば壁や地面に硬い何かを叩きつけたのだろうと対して気にもしなかっただろうが、私の脳裏には黒々としたＬ字型の死神の鎌が浮かんでいた。
リンダは、いた。小刻みに震え、街頭の明かりの下に仰向けに横たわって。白いワンピースは乱れ、剥き出しになった下半身からは僅かに血が流れていた。赤く染まった右胸には黒い風穴が。
「大丈夫、助けを呼ぶから」
彼女は私の手を掴み、か細い声で何かを呟いていた。それは……ある男性教師の名だった。
「あの人……無理やり……その後、撃ったの……顔を見られたから……誰にも、い、言わないで……私、穢され……」
「分かった言わない。言わないから。もう喋っちゃ駄目。絶対助けるから」
背後から人の声が近づいてきた。何人かが駆けつけてくる。私はリンダのスカートを直し、「助けてください」と彼らに向かって叫んだ。それが精一杯だった。
「A……愛してる」
その言葉を最後に、彼女は息絶えた。
リンダの葬式には彼女をレ○プし、殺した教師の姿もあった。彼は私に同情する素振りを見せ、「家に来てほしい」と言った。私の服の中には、既に死神の鎌が隠されていた。
私は彼の家に上がり、抱きしめてきたところで股間を撃ち抜いた。彼が痛みにのたうちまわる姿を数秒間ぼんやりと眺めた後、額を撃った。カーテンの隙間から外の様子を見たが、人の気配はなかった。私は死体を放置し、その場を後にした。
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リー・マキトータ(プロフ) - MILKさん» ありがとうございます！ そう言って頂けると励みになります！ (4月11日 11時) (
レス) id: 042fe54ac4 (このIDを非表示/違反報告)
MILK - 凄く良い作品で満足してます…!これからも更新頑張って下さい(´˘`＊)応援してます！ (4月11日 0時) (レス) @page8 id: 8399a641ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リー・マキトータ | 作成日時：2024年3月27日 18時
