赦せない【太宰治】 ページ28
マカロン@塩キャラメル様、りん様リクありがとうございます!
嗚呼、新作出したい……けど文化祭の演奏で休みがない…だとッ?!
休みが欲しいな!?宿題もあるよッ?!
自身の過ち【太宰治】の続きです
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うーん、少しやり過ぎただろうか。
でも、別に冗談とか云う訳ではない。
現に私はとある橋に来ている。
潮風が耳にかけた髪を連れて行く。
然し所々あたる数本の髪が頬を掠りくすぐったい。
「潮風は体に毒ですよ、お嬢さん。」
突然と、声が降ってきた。
然し、私は振り向かなかった。
何故?合わせる顔がないからだ。
するとフワッと柔らかい香りが私を包み込む。
甘くて、女性ものの香水の香り。
私の頭の上に私を包んだ犯人の顎の上が乗る。
「…拗ねているのかい。」
疑問系ではないから、きっと余裕もないのだろう。
私は、静かに口を開いた。
『……拗ねてるって云うか…太宰が嫌いになった。』
「それは困ったねェ……。」
わざとらしく、困ったような声を溢す太宰。
嫌いになったなんてことはない。
まだ私は彼のことを思っている。
だからこそ、そんな自分に厭気が刺したのだ。
「…私はこんなにも君を想っているのに。」
『……他の女の所に行ってるのに?』
「仕事だよ、仕事。
良いところのお嬢様でね、余り悪い気を思わせないようにと国木田くんから云われていたのだよ。」
…それで、何時もみたいに強行突破は無理だと。
そんなので納得がいく私ではない。
数週間も私から離れていたのだ。
そんなの、赦すわ、けが……
「…愛してる。もう仕事は終わった。
今日からは前みたいに君を存分に可愛がってあげられる。
君が生きたがっていた所だって、何時だって連れていく。
だから、私のもとに帰ってきてくれないかい?」
太宰の頭が私の首に埋められた。
首筋にあたる髪がくすぐったい。
太宰の声はとても儚かった。
繊細で、すぐに壊れてしまいそうで。
……だから、赦せないんだ。
私は涙を浮かべて太宰に抱きつくと、そのまま背伸びをして口付けた。
深く、甘く、とろけそうな濃い口づけ。
『赦せない!こうして私のことを弄んで…!
そんな貴方を赦してしまう、愛してしまっている私が赦せないの……!』
太宰の瞳が揺らぐ。
太宰を愛している。
彼がどんなことをしようとも、私は彼を信じているから。
だから、赦して、だから、嫌いになれないんだ。
捕まって、【太宰治】【条野採菊】→←物好きな彼【江戸川乱歩】
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包帯ぐるぐる中途ミイラ - 双黒と太宰さんの激甘系欲しい(^q^) (2021年7月15日 7時) (レス) id: eda798d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - 何…っ!?728標目ですたぜ☆ (2021年1月11日 21時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
闇(プロフ) - 霧雨量 文月さん» お前か…!!721票目だったぜ☆ (2020年11月27日 22時) (レス) id: 5ca0190a67 (このIDを非表示/違反報告)
オムライス - 霧雨量 文月さん» お前か…!!601票目だった…! (2019年5月13日 22時) (レス) id: 09037b6243 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨量 文月 - ふっ!評価600票目は頂いた! (2019年5月12日 17時) (レス) id: f9fda80f93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:博識のうさぎ(仮) | 作者ホームページ:
作成日時:2018年6月29日 23時