【文スト】彼に酔しれ堕ちていく【短編集】 (ページ17)

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ワイン言葉【中原中也】ページ17

うe様リクありがとうございます！

新作(アンケート反映作品)のネタが全く出てこないので唸っています。

…日曜まで部活行きたくねェ。←

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ジャズが流れる静かな空間。

すげー此の奏者、指つらないのかな？とか思いながら人を待つ。

するとその時、扉が開いた。

カランッとベルが鳴る扉からは、私が待っていた人がいた。

「よォ、すまねェ遅れた。」

『大丈夫ですよ、中原幹部。』

彼は私の隣に座ると、何が呑みたいか聞いてきた。

『…お任せします。』

「…ん？そうか。」

別に何が呑みたいかと聞かれても、特に好きなお酒は此処にはないので、選ぼうにも知らないから選べない。

すると彼はマスターに声をかける。

「マスター、俺はドイツワイン、こいつにポートワインを。」

「かしこまりました。」

ドイツワインって何ぞや。
ポートワイン…？最早呪文に聞こえてくる。

私は取り敢えず話をしないと気まずいため、話を持ちかけた。

『今日は、如何してお誘いを？』

「あー…まぁ、大事な話がしてェからだ。」

するとほんのり彼の耳が赤くなる。

……？

目の前に差し出された赤ワイン。
…普通によく会食で見るワインではないか。

ワイングラスに手をかけ、持ち上げる。

それと同時に、彼が口を開いた。

「…ポートワイン、意味は"愛の告白"。」

『…！』

彼は自分のワインを飲み干すと、私の目を見て云った。

「手前の事が好きだ。それ、受け取ってくれるか？」

…どうしよう今の状況が読み込めない。

告白されてる？中原幹部に？

私はワイングラスをマスターの前に置いた。

「手前ッ……！」

『マスター、私、シェリー酒が呑みたいです。』

すると目の前に差し出されたワイングラス。

彼は驚いた声で尋ねた。

「…何処でンなこと覚えた。」

『太宰幹部に聞きました。てか同じことされました。
　同じことをし返されたことは癪だと思いますが、これが私の気も＿＿＿＿＿！』

云い終わる前に鬱がれた口。
…マジか。

「……俺ん家来い。

　初めてだからって、手加減しねェからな？
　覚悟しとけよ。」

額に落とされたキス。

彼は代金をカウンターに置くと、私の手を引いて店を出た。

車の中に入ると、再び口を塞がれる。

『んっ…はぅ……！なか、はらか、ん！』

「中也、」

『ちゅ、や、さん…』

唇と唇繋ぐ銀の糸。

中也さんは私の頭をくしゃっと撫でて、顔真っ赤、と弄ってきた。