憎悪少年と迸り ページ12
真昼「．．．すごいよ!このメンバーなら椿とだってきっと戦える．．ｯ」
ズキッ
あ「椿．．．?」
どこか懐かしい感じの響きだな。
なんだろ．．．でも、ソレを思い出そうとするとすぐそこで記憶は真っ白くなってしまう。
なにもなかったかのように．．．
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今日もまた昨日と同じ場所に集まった。
その時頭上で声が聞こえた
御園「久しぶりだな城田真昼!貴様がどうしてもと言うからな仕方なく来てやったぞ!」
真昼「相変わらずだなお前!!!退院おめでとう御園!」
あ「誰．．．その子」
大きな椅子に座って．．．色欲の真相？あぁ、
色欲の主人か．．．
真昼「コイツは傲慢の主人で、鉄って言うんだ。俺達今修行してて、御園もいれて4組揃えばきっと椿達とも戦える。」
ズキンｯ．．．
昨日からなんだろ。「椿」という単語に物凄く反応している。
それに、椿と戦うという言葉に胸が痛い。
なんだろ．．．胸のあたりがすごく。
胸．．．心臓。いや、心臓じゃない、「心」だ。
どうしてだろ。僕はドライモンスターなのに。
その時物凄い怒鳴り声が聞こえた。
御園「有栖院御国に会ったのか!?リリィめ．．．これを隠してたのかッ」
御国「真昼くんってば．．．また勝手にお友達を呼んじゃったのかな？」
御園「御国!!貴様．．．!!」
御国「御園ケガはもう治ったの?この前はずいぶん．．．」
御園「リリィ!!」
その言葉が駆け引きのように大きな鎌を御国の首にかけているところだった。
すると、ガッという鈍い音が聞こえ、
拳銃をリリィの顔に向けるジェジェがいる。
リリィ「御園．．．この間合いではひと肌脱げません。」
真昼「ちょ．．．っと待てって!!!何なんだよ急にどうしたんだよ御園」
あ「．．．人の私情に口を挟む奴．．．向き合えねえ。」ハッ
真昼「え？」
心で思っていることが口に出てしまった。
でも、ここで黙っていたってしょうがない。
すると、ふとこの言葉を思い出す
「ドライモンスターはドライモンスターらしく生きろそれしかお前に価値は無いんだから」
そうだよね。うん、そうなんだ。
あ「だから．．．まだ真昼サンには御国さんと御園さんのことを知る権利は無い．．．それはまだ十分な信頼関係がないから．．．ｯ」
周りの視線が全て僕に来るのがわかる。
御国「はっきり言えば君の言う通り．．．オレ達の昔話をまだ教えられない理由はオレとキミの間にまだ十分な信頼関係がないからだ。」
真昼「ｯ．．」
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作者名：嫌嫌憂憂 | 作成日時：2017年3月18日 22時
