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「俺だってAちゃんのこと好きやで。」
「俺と付き合ってくれませんか？」
『…えっ？』
「あ、ごめん、笑」
もっとちゃんと言いたかったのに〜って笑う堂前さんは、告白した側なはずなのに顔色一つ変わってなくて。リズムが乱されてるのは明らかに私の方。なんだかそれが悔しくて思わず聞いてしまう。
『その好きっていうのはどういう…？』
「好き…うーん、ずっとAちゃんと一緒におれたらいいなっていう好き、かなあ。前からアピールしてたの気づかんかった〜？」
『えっ…アピールですか？』
「サシでご飯行ったり、用もないのにAちゃんの写真Twitterに上げたり。そもそも好きじゃなかったらゲームで部屋には誘わんよ笑」
ご飯は可愛がってくださってるからやと思ってたし、ツイートは絶対ボケだし、アピールの難易度が高すぎる。
「天然は織やけど鈍感はAやな〜」ってまた笑う堂前さんの顔を見ていたら、混乱のせいで速くなってた心拍が少し落ち着いて、反対に胸がずくんと熱くなってくる。
これはあかんやつや、幼稚園生のとき、初めてタキシード仮面さまを見たときと同じときめき、多分。とりあえずなにか返事しないとこの優しくてずるい人は無かったことにしてしまうから。そう思うとたどたどしくも言葉が溢れてきた。
『あの、私、今までそんな事思ったことなくて、びっくりしてて、あ、でも、私も堂前さんといるのは楽しくて、ずっと一緒におりたいなと思ってて、えっと、
「Aちゃん、もう一試合やらん？」
『…え？』
「終電ないんやったら泊まっていったらええし」
「何もせーへんから安心して」って笑いながら、私がさっきまで使っていたコントローラーを渡してくる。
「まあ、難しいことはまた考えよ。一緒に」
『一緒にですか？』
「そう、一緒に」
「それでどうよ？」って聞いてくる堂前さんに、織といるときとはまた違う心地よさを感じて
『次は勝ちます』
差し出されたコントローラーを受け取った。
時刻は現在、午後10時48分。
『堂前さん、私で良かったら付き合ってください』
「もう一試合？」
『違います、いやそれも付き合ってほしいんですけど』
「よかった〜すきなん俺だけかと思った笑」
『ゲームしてたら頭ん中整理されました』
「……すごいな、ぷよぷよ」
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ねる(プロフ) - ねこさん» コメントありがとうございます。心待ちにしていたと言っていただけてすごく嬉しいです。皆様のリクエストを踏まえた続編にできるよう頑張りますね！ (2022年6月22日 17時) (
レス) id: b46a5649b3 (このIDを非表示/違反報告)
ねる(プロフ) - りまさん» コメントありがとうございます。続編も考えてみますね！ (2022年6月22日 17時) (レス) id: b46a5649b3 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - はじめまして。毎回の更新を心待ちにするほどこの作品を読むのが楽しくて大好きだったので完結記念にコメントさせていただきました。結婚後ストーリーも作者様の無理のないペースの中で是非読んでみたいです！ (2022年6月21日 22時) (レス) @page50 id: ce4acb1eb6 (このIDを非表示/違反報告)
りま(プロフ) - 終わってしまうのがさびしいです。結婚後のお話も楽しみにしています (2022年6月21日 19時) (レス) @page50 id: 05beb7e26c (このIDを非表示/違反報告)
ねる(プロフ) - みーんさん» コメントありがとうございます。楽しみと言っていただけて嬉しいです。期待に添えるように頑張りますね！ (2022年6月14日 18時) (レス) id: b46a5649b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねる | 作成日時：2022年3月23日 19時
