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No side
『ねぇ、ロー…』
誰もが寝静まる真夜中の研究室。
この部屋はいつもと変わらず灯りが消されることは無い。
波の音さえ届かないこの静かな部屋に透き通った声が響いた。
『どうしてイッカクやウニは私と話してくれないんだろうか。』
静かに本のページをめくる音が響いていたその部屋で、Aは心底不思議そうに呟いた。
ロー「別に…あいつらだってあんだけ反対した手前引っ込みがつかなくなってるだけだろ。お前を嫌ってる奴の態度じゃねぇよ。」
その男はといえば、読んでいる本から顔も上げずにそう答えた。
『ねぇ、そんな影から見てないで少しは話そうよ。』
「！！！」
話しかければ逃げられ…
『イッカクー！見て見て！イカがスミ吐いてるの！』
イッカク「やめなさい！そんなの持ってこないでよ気持ち悪い！！」
遊びに誘えば逃げられ…
『見てよウニ！さっき取れたウニ！一緒にウニ料理食べない？』
ウニ「…」
食事に誘えば食材だけを持っていかれた。
…
『どこがよ…。』
その言葉に同意できるほど現実は甘くはなかった。
彼女の考えた殺される前に仲良くなろう作戦は1つも上手くいった過去は無い。
だがしかし、最初の頃とは違ってさっきを向けられなくなっただけ関係は良くなったのだろうとも考える。
ロー「ちなみに最近の飯を運んできてるのはあいつらだ。毒でも盛られないように気を付けろよ」
ようやく顔を上げたかと思えば、その顔には薄らと笑みが浮かべられていた。
『私が毒を飲んでも貴方は助けてくれるでしょ？それにあの人達は最初からそんな事するつもりも無いわよ。』
来た頃ならば頬を引き攣らせていたであろう彼女の口からは予想外の言葉が発せられた。
意外な返答に一瞬口元を固くしたローだったが、さぁな。と一言漏らすと再び視線は読みかけの本へと移された。
炎が揺れるランプの灯火は壁に映し出す影をも揺らす。
静かな空間に眠気を誘われ、重たい瞼は何度も瞬きを繰り返す。
徐々に薄れゆく意識の中、彼女は初めて本心を口にした。
『私、海賊は嫌いって言ったけど…貴方たちの事は嫌いじゃないわ…不思議よね。あんなに海賊が嫌いだったのに仲良くなりたいと思うなんて。』
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
