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No side
『…ベポ、ベポ…！！こっちよベポ！』
ベポ「あ！A！ダメだよ！またキャプテンに怒られちゃう！」
『大丈夫！あいつまた本に夢中だから！それより今日は何をしよっか！』
この船に乗って数日。
Aは随分と今の生活にも慣れ始めていた。
『今日はお菓子あるかな〜』
ベポ「A〜…もう、怒られても俺は関係無いって言ってよね！」
軽い足取りで食堂へ向かい出す彼女を止めることを諦めると己も美味しいもの目当てに涎を飲み、その後ろをついて行った。
「お！Aちゃん！と、ベポ。また抜け出したの？俺は嬉しいけど、見つかったらキャプテンに怒られるぞ〜？」
隙を盗んでは抜け出し、その後見つかって怒られる。
それは既に1部のクルーにとっては見慣れた光景だ。
長い時間を共にした彼らは互いに危機感を持つこともなく最初から受け入れ優しく接する彼らに、彼女も次第に心を開いていった。
『大丈夫よ！その前に戻ればいいんだから！それより今日は甘いものが食べたい気分なの！何かない？？』
ベポ「俺かき氷食いたい！」
キッチンに立つのはこの海賊団の料理人である男。
カウンター席にベポと共に座るとキラキラと目を輝かせてお願いをする。
「ったく、2人して夜飯残すんじゃねぇぞ？」
そう言う彼も表情は心做しか嬉しそうで。
以前立ち寄った島でかき氷好きのベポの為にと購入したかき氷機を取り出し作り始める。
「Aちゃんにはトリュフチョコレートを準備してみたぜ！いっぱいあるからな、2人とも好きなだけ食え！」
丁寧に箱詰めされたチョコレート、いちごのシロップがかかったかき氷。
目の前に置かれたそれらを見たふたりの顔は明るいものになっていく。
『ん〜！美味しい！甘くて幸せぇ…』
ベポ「俺も幸せ〜！」
そう言って頬を緩ませる彼女たちを、料理人の男も嬉しそうに見つめていた。
「飯も皆と食えるようになるといんだがな…次の島に着いたらそん時こそ宴だな！」
食事は全て研究室に運ばれ、中々研究室を出ない彼女はこの船には知らない顔ばかり。
仲間として受け入れられるその状況に一番心が追いついていないのは彼女の方だった。
『えぇ…何事も無く島につくことを願うわ…。』
船に乗る時間が長くなればなるほど。
彼らの優しさが本心だと確信を持てるようになってしまうほど…
彼女の胸には不安が募っていく。
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
