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No side
それから数時間…
Aは部屋を1歩も出ることなく、ただ静かに棚に並んだ医学書を読み続けた。
この部屋に彼女がいる事を知ったクルーは差し入れだと言って時折姿を見せてみたものの、同じ部屋にいるローの目付きに恐怖を覚えその部屋に入る者は現れなかった。
「キャプテンは監視対象って言ってるが…」
「ありゃもう門番代わりの猛獣というか…」
「くっそ〜！あの猛獣がどかねぇ限り俺はあのかわい子ちゃんの名前すら聞けないのか…！」
追い出された彼らはと言えば、次の手を考えながら廊下を歩いていた。
そんなクルーの様子を未だよく思えない者が約2名。
イッカク「呑気すぎるわ…キャプテンもあんな爆弾持ち込んで…何を考えてるのか気が知れない！」
ウニ「きっと皆が寝静まった夜に本性を表わすはずだ。あの悪魔は俺が殺る。」
そう言うと男は腰に携えた刀に手を当てた。
シャチ「なんで2人はそんなに殺気立ってんのさ。キャプテンが決めた事だぜ？なーんも問題無いだろ？」
そんなピリついた2人とは裏腹に、頭の裏で手を組み歩くシャチは気の抜けた声を上げた。
イッカク「あの女は悪魔よ。貴方も見たでしょう！？あの夜！あの海賊船で何があったのか！」
シャチ「ちょ、そんな大声出すなって！俺が船番サボってたのがバレるだろ…！」
ウニ「お前が悪い。」
あの日、あの海賊船で起きた事件を見ていたのはロー達だけでは無かった。
クルーである彼らもまた…全てを見ていた。
シャチ「強くて可愛い仲間が増えて俺は嬉しい！」
ウニ「こいつ馬鹿。」
イッカク「私達も海賊。分かるでしょう？あの女の標的に入るのよ。」
冷や汗を流し、その恐ろしい事実を口にした。
信じていても、あの悪魔を相手にすればきっと彼らが慕う船長だって一筋縄では叶わない相手だ。
この船は、良くも悪くも船長を信じすぎている。
だからこそ船長が言ったことが全て。危機感なんてものは全員が捨ててしまっているのだ。
イッカク「だから最初から反対だったんだ。あんな爆弾を船に引き込むなんて！」
シャチ「ま、まぁ落ち着けよイッカク姐さん…殺される前に仲良くなっちまおうぜ！友情芽生えて全て解決！それで俺も幸せ！」
ニヤケ顔を晒し、スキップをしながら研究室を目指すシャチを見ると2人は頭を抱えた。
何故こうも忠告を聞かないお気楽なクルーばかりなのだと。
ウニ「…ﾁｯ……低脳。」
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
