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No side
船内を慣れた足取りで進んで行くその後ろを物珍しさに辺りを見渡しながら小走りで追いかける影が一つ。
「よぉ新入り！」
「おーっ！噂以上にべっぴんさんだな！」
「後で甲板に来いよ！今日は宴にしよう！」
聞いてた話じゃ歓迎されない身だと思っていたAだったが、すれ違うクルーは意外にも親しげに声をかけてきた。
あまりにも拍子抜けした雰囲気を見ていれば、彼らが海賊だなんて事すぐにでも忘れてしまいそうだった。
ロー「ここは研究室みたいなもんだ。当分の寝起きはここでしろ。」
沢山の 医学書が並び、棚には薬や薬草が詰まったその部屋はAの記憶にも残る部屋だった。
『随分綺麗になったのね。あの時とは大違い。』
その部屋には盗みに入り、散々荒らして彼とやり合ったその部屋は苦い記憶を呼び覚ました。
『それより女のクルーもいたわよね？この船に女部屋は無いの？こんな薬臭い部屋よりそっちの方が有難いんだけど。』
表情が分かりやすいとは言えない彼女だったが、その顔は明らかに嫌そうに歪んでいる。
彼女の言葉通り薬草や湿布、包帯…この部屋は少々癖のある匂いが強い。
ロー「用意はあるぞ。だけどいいのか？お前が船に乗ることに1番否定的だぞ？あいつは。寝てる間に喉を切り裂かれるかもなぁ。」
その言葉に誰だか1人思い当たる人物が浮かんだAは気まずさに目線を外し、乾いた笑い声を零した。
それと同時に己はこの部屋で寝泊まりするしかないと思い知ることとなった。
ロー「まぁ、それ以前に…お前はまだ要注意人物、俺の監視下だ。この船にいる間基本的に俺と行動を共にしろ。いいな。」
島では血気盛んな行動ばかりだった彼女は彼らにとっては未だ信用出来るとは言えない存在。
海賊嫌いで海賊を殺し続ける女。
そんな女を引き入れた己が最大限に警戒するのは自然な事だった。
しかし、そんな事情は彼女にとって全てどうでもいいこと。
『嫌よ。』
遠回しに自由を制限されると言われれば、即答で否定するのもまた、自然な事だった。
『私が貴方と一緒にいるんじゃない。貴方が私を付け回すのよ。私、まだ貴方を認めた訳じゃないけど…お互いいつか心を開けるといいわね。これからよろしく。』
反抗的な態度を改めることも無く、彼女は悪戯に笑みを浮かべた。
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
