ハクガ ページ6
Aは見るからに落ち込んでしまっている
ハクガ『(無理もないか..Aにとっちゃ唯一の家族が死にそうになったもんな..)』
誰のせいでもないただ運が悪かった、でもそれだけで済まされる事態ではなかった。普通だったら誰かに攻めたいだろう、自分を傷つけたいだろう、..
でもAはそれをしなかった
ただ静かにフカマルの無事を願った。
..本当は泣きたいだろうにそれを心の奥底に押さえ込んで、誰かに頼ることもしないで
ハクガ『(あの時慰めに行った方が良かったのかな..)』
後悔が塵のように積もっていく。それと同時に怒りがこみ上げてくる。
自分自身にも....Aにも
ハクガ『...よし』
ハクガは立ち上がり、Aに呼び掛ける
ハクガ『これから俺バトルするんだ、心の整理が終わったら見に来てくれないか』
A『...バトル..』
Aはこちらに視線を送る、少し光が見えた気がした
ハクガ『あぁ！さいっこうのバトル見てくれよな！』
そういうとハクガはその場から離れていく、一方Aはうずくまったままだ。
A『....』
バトルコート
先生『これよりハクガ君対クモさんのバトルを始める』
クモ『出てきて！フワンテ！』
フワンテ『ふわ〜』
ハクガ『よ〜し...
いくぜ！！相棒！！！』
ゴースト『ゴース！』
まばゆい光から二体のポケモンが繰り出される
先生『はじめっ！』
ハクガ『ゴースト！さいみんじゅつ！』
ゴースト『ゴ〜ス〜』
クモ『フワンテ！ちいさくなる！』
フワンテ『ふわわ〜』
ゴーストから紫色の円が現れフワンテを狙うが小さくなったフワンテはそれを軽々と避けてしまう。
クモ『今度は此方からいかせてもらうわ
！きあいだめ！』
フワンテ『ふわ..！！』
フワンテの目が一瞬黄色に光る
ハクガ『それだったらゴースト！あやしいひかり！』
ゴースト『ゴース！！』
薄く光る球が逃げようとするフワンテを取り囲む
フワンテ『ふ〜わ〜???』
混乱状態になってしまった
クモ『フワンテ！くっ..相変わらずセコい攻撃するわね、ハクガ』
ハクガ『ふふふ..それが俺のスタンス何でね！』
A『....』
回りに沢山の生徒が見てるなかAは少し離れた所でバトルを見ている。先ほどのどこか遠くを見ていた目ではなく、ワクワクしたような瞳で静かに結末を見送っていた。
next..
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作者名：⊂二二二( ^ω^)二⊃ | 作成日時：2020年1月19日 20時
