【歌い手】ずっとずっと俺のモノ 【そらる】

好きだよ6 ページ7

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全ては順調だった


そう、思い通りだったのに



アイツ(まふまふ)がまた奪ってく



彼女が現れなくなったのはもうすぐ卒業を控えた冬の事


いつも通り、彼女の姿を視界に映し、癒されたかったのに


イライラする気持ちを抑え込み、蓋をする


もういっそ、まふまふを＿＿＿



殺してしまおうか。



そんな時、誰かに呼び止められた


「あの、少しよろしいでしょうか」


綺麗な言葉遣いで問いかけてくるのは

如月 瑠美だった


「何」

こいつ、まふまふがダメだったから今度は俺を狙おうとしてるのか

なんて、自惚れたようなことが脳裏に浮かぶ



「いえ、篠野 Aさんと真冬の事です」



一瞬、Aの名前に反応した






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話とは



まふまふがAを監 禁している事


まふまふがいじめを起こした事


如月を使ってAを嫉妬させた事


まふまふからAを救いたいという事



色々聞いた


なぜ俺に話すのか


聞いたところ、俺が一番頼もしそうだから


クラスの奴ら、全員敵だと思ってるもんな


二番目は俺が主犯だけどなぁ


監 禁の事については薄々わかってた


けど、実際にそうなるとやっぱりむしゃくしゃする


「きょうりょく、してくれませんか？」


じっと俺を見据える如月に、俺はゆっくりとうなづいた



これも全部、俺の為。

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