【歌い手】ずっとずっと俺のモノ 【そらる】

好きだよ4 ページ5

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ハァ・・・何やってんだ俺


逃げるように生徒会室から出た俺は、ゆっくりと中庭を歩いていた


かっこわる


出て行く時に見た、ぽかんとする彼女の顔も愛おしく見えてしまうのは


手遅れかもしれない


・・・早く帰ろ


そう、門に向かった時だった


カレカノみたいに、恋人繋ぎをするまふとAを見つけたのは


まふは、唖然とする俺に気づいたのか、ニヤッと口角を上げ楽しそうに笑っていた



・・・うざい。



まだ胸に残る黒い感情



君の笑顔も、泣き顔も、心も体も全部、俺のモノにしたかった






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「あのー少しいい？」



彼女と同じクラスの仲のいい女友達に声をかけた


確か・・・96猫とあるふぁっきゅんって呼ばれてた子かな



「・・・なんですか？」


ちょっと警戒したような、青い顔で問いかけられた


あれ、まだなんもしてないのに


ちょうどいいことに、ここには誰もいない



「彼女・・・篠野 Aを独りにしてくれないかな？いじめる、とか」



「「はあ！？」」



何言ってんだこいつ。


そんな感じに睨んでくる


俺も、結構やばいこと考えたなって思った


けど、彼女を手に入れるためだ


手段を選ばない



脅すように、威圧をかけるように、そっと耳元で囁いた



「＿＿＿＿君達の弱味は全部握ってるんだよ？」



すると、体を強張らせた


弱味。


調べてみたらすぐわかった



だからそれを上手く使い、君達を手駒にしよう



全ては彼女を手に入れるため







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狂ってる。



人を壊してまで、奪うなんて



＿＿＿＿間違ってるよ

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