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326**不穏** ページ8

空き教室までたどり着いた私たちはドアの小窓からこっそりと中を伺っていた。


早川「…なぁ泉、どうしよう...。」

泉「ちょっと早川聴こえないっ、黙って!」

早川「……泉、一応こ(れ)犯罪だぞ。」


早川の小言は知らないフリ。

私は全神経を耳に集中させて中の会話を拾う。

早川「つか、泉手慣(れ)て(る)気がす(る)んだけど...。」

泉「そりゃ、初めてじゃないからね。」

昔あんたの話立ち聞きしたとは言えない……。


「…って…お……しか…した…な……ろ……」

「ゆ……かん……な……」


んー…イマイチ聞こえない…

それでも確かに感じるのは、不穏な空気。


早川「あれ笠松さんと蒼井先輩だよな…?ケンカ?」

泉「雰囲気的には、たぶん……どうしよう、これ…」

私は持ってきた先輩達の分の感謝チョコを見る。

今日渡さなかったら渡せるタイミング絶対ないよぉ〜…。

だがしかし、この空気の中渡そうとするKYにもなれない;;

早川「うーん…一回時間を置くとか…」



「ふざけんなっ!!どう考えたって、 俺 と の ガ キ だろうがっ!!!」



早川の提案を飲もうとしたとき、教室という薄い壁を越えて笠松先輩のいつもの叫び声が聞こえてきた。

いつもの叫び声なんだけど、今とてつもなく大問題的な言葉が聞こえてきたような…。


泉「ははは早川…今笠松先輩なんだってぇ…((ダラダラ」

早川「……お、お(れ)とのガキとか……((ダラダラ」


見合わす互いの顔からは尋常じゃない量の汗を流していた。

うん、やっぱ聞き間違えじゃないよね((振え


早川「蒼井先輩が妊娠?え、お、お祝いい(る)??((大混乱」

泉「そういう問題じゃない!いやてか、これ私らが聞いて言いわけ!?マズくない?絶対マズいよ!!!」


混乱することしかできない私らを置いて先輩たちの話は進む。


陽和「ユキには関係ない。」

笠松「関係おおありだろ!!そいつの父親は俺だろ!?」

陽和「違う!ボクの子だ!!」

笠松「はぁ!?」


はっきりと聞こえてくる2人の声。

その声に私らは固まることしかできなかった。

327**避ける**笠松Side→←325**視力**



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寿@カズ - お疲れ様でしたー!!大分前みたいですが、完結おめでとうございます!!楽しい話をありがとうございました。 (2017年2月5日 12時) (レス) id: 732640604c (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - 全部読ませてもらいました!!すごく面白いですし感動しました!!中村と早川のやりとりも最高でした!!! (2016年12月13日 16時) (レス) id: 52b53d1d24 (このIDを非表示/違反報告)
- すごく、面白い、いっぱい泣けました! (2016年9月4日 22時) (レス) id: 29e6f8a221 (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - ちぃにゃさん» ありがとうございます( ;∀;)読みやすいとか初めて言われましたΣ(゚ω゚)だらだら長い話の中に一つでも気に入っていただけた話があれば嬉しいです(*´▽`*) (2016年4月6日 9時) (レス) id: 203048ca07 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃにゃ(プロフ) - 遅くなってすみません!完結おめでとう御座います!毎回楽しく読ませて貰っていました。非常に読みやすい文章で面白かったです。幸せなひと時を有難う御座いました! (2016年4月5日 11時) (レス) id: 5cc14c937a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/sorairo7491/  
作成日時:2016年1月18日 18時

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