早口熱血漢×武闘派少女ってアリ？【早川充洋】Part10。

323**義理チョコ** ページ5

泉「おひさしぶりです、森山先輩。こちらつまらない物ですが、義 理 チ ョ コ です。」

森山「....浦城さん、義理をそんな強調しないでくれ;;;」


毎年のように(らしい)、ミーティングのみで終わった部活。

それを待ってましたと言わんばかりに、森山先輩を筆頭とした三年生部員がやってきた。

森山「キミに彼氏がいるのは重々承知だ。だが、俺としてはチョコを貰ってモテたという思い出を作りたいんだ!!!だから、せめて『好きです』くらい――」

中村「はいはーい、何どさくさに紛れて既成事実作ろうとしてるんですか、森山先輩...｣


1トーンどころか何トーンも低い声をして現れた中村。

なんだろう、すごい久しぶりな気がすりるなぁこの二人....。


森山「ぎゃぁああああ!!!だからこえぇよお前!!!」

中村「あ、浦城ありがと。大事に食べるから(ｷﾗｷﾗ」

森山「何その変わりよう!?!?｣


思わず呆然となった私は言葉を発することはできず、中村は森山先輩を引きずっていってしまった。

う、うーん･･･まあ、ほっとくか。


泉「あ、小堀先輩、去年は大変お世話になったので世話チョコです！」

小堀「あっ、どうもありがとう。浦城さん、芳井の分ってある？」

泉「ありますけど･･･？」


なんでも芳井先輩の彼女さんがとても心配性な方で、芳井先輩宛は小堀先輩が預かるそうな。

小堀「大丈夫、食べたりしないから。」

泉「そんな心配小堀先輩にはしてませんよーww」

小堀先輩に、は。

泉「でも先輩はいい加減自分の心配をした方がいいですよーww｣

小堀「そうだなー、俺もおちおちしてると彼女に捨てられちゃうなー;;」

じゃないと森山先輩みたいになっちゃう――え？

そう紡ごうとした口が思わず止まる。

小堀先輩はそんな私に見向きもせず｢ありがとう。｣と爽やかやに離れていった。


え、嘘、小堀先輩彼女いたの？


衝撃事実に困惑する私だったが、すぐに別のことを考えることとなった。


黄瀬「浦城先輩〜〜〜！！！なんで、なんでっ、浦城先輩は俺にチョコくれないんスか〜！！」

うわっ、めんどくせぇ...と思いつつ口に出さぬようにする私。

黄瀬「あ、勘違いしないでくださいっスね？俺は別に浦城先輩のチョコが欲しいわけじゃないっス。」

真顔でしれっと言うところがまた腹立つ...((怒

黄瀬「でも、あんな奴に貰うくらいならっ、俺は浦城先輩から貰いたいんス〜〜！！」


あんな奴って...;;そこまで言わなくても...;;

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