【ハイキュー!!】音駒に"いた"主将

戸惑い ページ32

〜黒尾side〜








「……なんだよ、これ。悪ふざけもいい加減にしろよ、リエーフ…」






「夜久…さん…俺、何もっ……！！」







「じゃあ、なんでお前が持ってるんだよっ！！！！！！」









今まで見たことないくらいに

振り乱す夜久。




「……！！！」




ぼーっとしてる場合じゃない。





「夜久っ！やめろ！」





「離せ！離せよ！」







ジタバタ暴れる夜久の体を

羽交い締めにして


怯えるリエーフから引きはがす。






俺だって、理解出来ねぇんだよ




海だって、よく分かんねぇって顔してんだよ。





なんで、リエーフの元に

Aの手紙があるんだよ。







「はなせ……よっ…」





「……リエーフ。その手紙の文字は、スゲェ綺麗な文字か？」








リエーフの字と

Aの字には

物凄い差があるんだ。






そして、こくりとゆっくり頷いたリエーフに



俺と海は、目を合わせあった。






あぁ、なら、その手紙は









「間違いなく、Aのものだろ？黒尾」





「海……あぁ、そうだな」








リエーフの字はきたねぇから

コイツがイタズラしたとは思えない。






「……夜久、聞いてみようぜ、Aの手紙を」







夜久……辛いのは分かるから






死ぬほど、お前が追い詰められてんのは




知ってっから。







罪悪感を感じてんだろ…？

どうして、俺の所じゃないんだって

怒ってんだろ？








「……俺ら全員の、責任だからよ」








お前一人、背負おうとすんじゃねぇよ。





いじめの事すら

気づけなかった俺らの方が

悪いに決まってんだろ…？







「りえっ……ふ……何て、書いてある？」






「えっ、あ……はい」









覚悟を決めた様な真っ直ぐな

夜久の目線は

しっかりとリエーフを捉えていた。








「…【拝啓、バレー部のみんなへ】」









_______この手紙を、読んでいる時には…








*.

拝啓、みんなへ→←何これ

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