【ハイキュー!!】五人の獣人と私 【番外編】

番外編 part３ ページ16

〜貴女side〜







「ひゃっ……」





あざとい笑顔で私を攻める研磨くん。




ゴロゴロと喉を鳴らして、嬉しそうに首筋を舐めあげる。





「Aっ…！」




可愛い。




黄色い耳がヒクヒクと動き、尻尾は私の背中をなでる。この子…あざとさで誘惑して、じわじわ攻めるの好きよね……。





「い……やぁっ…！」





でも、それでも。




「ま、っ……て！」






触れられるのが、怖いの。





「お前は、俺のことを満足させることだけ集中してねぇ？」






「ふっ………ぅっ……」






嫌。嫌だ。






あんな、怖い思いなんて…もう嫌なの。





「A……？………ごめん、なさい」






ギュッ、と、優しく包まれる感覚。




本当に、腫れ物を触るように




暖かな温もりが、じんわりと伝わった。





「研磨……くん。ごめ…なさい。この先は、怖い…」





顔を覆っていた手を見ると、かすかに震えてる。




それに気づけば、今度は自分の肩も震えていることに気づいた。






「……そっか」






額にリップ音を響かせながらキスした研磨くんは、八重歯を見せ微笑みながら






「じゃあ……Aが、大丈夫って思えたら、その時は…してもいい…？」







その時まで、待ってるから。







撫でられた頭は、ギュッと胸を締め付けた。






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