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〈Flowey sid〉
今日、変なニンゲンにであった。
あの子とそっくりな見た目をしている。
しかし、あの子と違い、目をつむっている。
見えてるのかな、あれ。
あの子とちがう点は、もうひとつある。
彼女の足、膝からしたが"透けている"のだ。
まるで幽霊みたいに。
本当なら僕はあそこで彼女を殺していただろうな。
だが、必要ないと思った。
もうニンゲンじゃないから。
彼女がどういう経緯で落ちてきたかなんて僕は知らない。
そしてどうでもいい。
僕が引っ掛かったのは。
なんでそのことに気がつかないのか。
…彼女と話しているとき、一度も目が合わなかった。
こちらを一度も見なかった。
だから、僕が導き出した結論はこうだった。
彼女は、目が見えない。
盲目、という障害持ちだということ。
だから、自分が死んでしまったことに気がつかなかったのかもしれない。
そういえば、つじつまが合うのだ。
でも、僕のところに来るまで、一度も壁をさわる様子は見れなかったし、
ふらふらと歩いている様子もなかった。
そうだとしたら、超人的な空間把握能力を持っているのではないか。
ニンゲンにそんなことができるのか、よくわからないが。
面白そうだから、生かして。
彼女がどんな行動をとるのか。
眺めてみようじゃないか。
───せいぜい足掻いて、戦ってみろよ。
…そのボロボロのソウルでね。
今日のアンテキャラ
ガスター
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作者名:葉月色葉 | 作成日時:2022年8月1日 21時