前途多難な恋 (ページ4)

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3話ページ4

ﾊﾟﾁｯ

………昨日は、社長と飲みに行って、どうなったんだっけ？

「ママ〜ご飯できた〜〜」

「瑠璃〜〜〜凄いね〜〜」

最愛の娘、瑠璃を抱きしめる。

そして、ふと思い出した事を聞く。

「ねぇ、瑠璃。昨日ママがどうやって帰って来たか知ってる？」

「あのね、青い髪のカッコイイ人がママの事を連れて来てね、泊まってから帰った。」

え。社長、この家に泊まったの？

しかも、迷惑かけてるし。最悪………

さっさと準備をして会社に行く。

ｺﾝｺﾝｺﾝ
「失礼します。…………社長、昨日は申し訳ございませんでした。」

「ん？あぁ、あれか。大丈夫だからそんなに謝らないでくれ。酒が弱いのは仕方が無い事だからな。」

ε-(´∀｀*)ﾎｯ
社長が優しい人で良かった。

「ありがとうございます！早速ですが今日は…………」
__
大幅カット！
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「赤条。今度の週末にパーティーがあるから覚えておいてくれ」

「はい」

「あ、それと赤条の家に小さい子がいたが、あの子は赤条の娘か？」

やっぱり聞かれるよね………

履歴書にはΩって書いたけど、子供がいるとは思わないよね。

「俺の…娘…です」

最後の方が尻すぼみになってしまった。

自分の娘だとはっきり言いたいのに……

「そうか……相手はどうした？」

「大学の先輩から無理矢理で…………」

「それは大変だったな。りうら、お疲れさん。」

「ふぇ、ぐすっ、〜〜〜〜〜〜〜」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

『お疲れ様』それは長らく聞いていなかった言葉だ。

Ωだというだけで門前払い。

そのせいでなかなか就職先が見つからずに苦労した。

でも、それを顔に出さないようにしたのは俺だ。

誰にも心配をかけないようにいつも笑顔でいた。

なのに、たった一言だけで泣いてしまった。

社長は俺が泣いている間、ずっと傍にいてくれた。

くっついている訳では無いのに、暖かかった。

〜30分後〜

「社長、ありがとうございました」ｸﾞｽｯ

「どういたしまして」

みっともない所を見せてしまった。

「赤条。今日も家に行っていいか？」

家に？ぶっちゃけめっちゃ嬉しいけど

「あの、来る理由をお聞きしても？」

「赤条が好きだからだ」

社長は何でも無いように言う。

……………。

「ゑ」

「あ、間違えた」

顔に熱が集まる。恐らく、耳まで真っ赤だろう。

「ま、まぁそういう事だ。」

「わかり………ました………」

………
文字数多くてごめんなさい