【d!】アンダーグラウンド・ラヴ (ページ2)

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逃避行はもう終わり?

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「え、えへ、」

ただ笑うしかない彼に、はあ、と息を吐くあなた。きちんと彼の許可をとってお天道様の下へと向かったはずなのに、どうしてここに彼がいるのだろうか。思わず聞いてみれば、あなたには自由より呪縛の方が似合うとかなんとか、よくわからない彼なりの愛情表現が顔をのぞかせた。ぐいぐいとあなた手を引っ張る彼に着いていきますか？

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「赦してやると思うなよ」

きっと彼はあなたを赦すだろう。子供みたいに純粋に、大人のように冷静に、あなたを射止める瞳は恐怖の表れだった。あなたを赦さなくてもあなたは彼の傍にいるだろう。だが、彼はそれを許さないだろう。だから、結局彼はあなたを赦してしまうし、あなたはそれに甘えて赦されないまま。これじゃあ、無理やり赤い糸を結んでいるのと同じことだよ。

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「おれに握られてるみたいだね」

あなたの白く、細い首をぐるりと囲う皮の首輪がちゃり、と鳴る。控えめに取り付けられた鈴の音が、あなたが彼のものであることを明確に示していた。首輪から伸びるリードを握る彼の手にぎゅっと力が篭もり、そのまま勢いよく引っ張られる。宵の明星を背にした彼の瞳に囚われて、あなたはまだ空を飛びたいと思うか。

心臓を弄ばれてるような