4 興味深い ページ5
｢と、まぁ色々ありまして...｣
｢成程、それは大変だったね｣
俺は今、先生の病室にお邪魔している。
先生から先程｢私を待つ間ずっと此処に居たのかい？｣と質問された為、その応えを返している真っ最中だ。
車に轢かれそうになった事からAさんの事迄全て包み隠さず話した。
すると先生は、Aさんの名前を聞く度にあまり良い表情を浮かべなかった。
そう言えばAさんも先生の事を呼び捨てにしていたり、何処か冷たい態度を取っていた様な気がしなくもない。
あまり良い関係ではないのだろうか...、だとしたらその御二方と関係を持っている俺は1番迷惑な存在なんじゃないのか?!
｢先生、つかぬ事をお聞きしますが...
赤崎Aさんはおいくつなんでしょうか?｣
｢彼女は独歩君と同い歳だよ｣
｢へぇ〜、ってえぇ?!
お、俺と同い歳何ですか?!｣
先生が 同い歳 という単語を口から漏らす。
最初は特に何も感じるものはなく普通に受け止めていたがいざ気付くと吃驚仰天(ﾋﾞｯｸﾘｷﾞｮｳﾃﾝ)。
29歳であの若々しさはもはや凶器である。
甘く見積もっても20代前半だと思っていた、それが俺と同じ三十路直前だなんて...。
ふと先生を見ると｢実に興味深いね｣といいながら笑みを浮かべていらした。
｢彼女、若作りに必死だからね
独歩君も騙されてはいけないよ、
彼女の素の姿を見てしまうと独歩君はこの世の何もかもを信じられなくなるよ｣
そこまで言ってしまうのですか?!
Aさんの本性はどれ程なものなのかむちゃくちゃ気になりますよ!!
まだ質問し足りないがあまり良く思っていない人の質問を幾つもするのは失礼だろう。
もし機会があれば、Aさん本人に聞いてみよう。
次に会えるのは何時になるか検討もつかないが。
少し気を落としてしまった俺の事を神様は見ていたのか、嬉しい事が起こった。
病室の後ろの方から顔を覗かす人物が俺の視界に入った。
｢ねぇ、神宮寺
高橋真実(ﾀｶﾊｼ ﾏﾐ)ちゃんのカルテが無いんだけど、神宮寺の所に混ざってない？｣
それはAさんだった。
Aさんと目が合うとヒラリと手を振り、ふにゃけた笑みを浮かべてくれた。
俺の鼓動が急激に早くなる。
あの人は一体どれだけ俺の鼓動を早くすれば気が済むのだろうか。
そんなことを考えながら俺は小さく頭を下げた。
顔を上げると先生は何故か俺に、
｢独歩君、実に興味深いね｣
と仰った、何故だろう?
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走るプリン(プロフ) - のん民さん» 変えておきました,教えて頂き有難う御座いました! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 83f0796dfa (このIDを非表示/違反報告)
走るプリン(プロフ) - のん民さん» 読んで頂き有難う御座います.少し特殊な矢印を使っていたのでもしかすると文字化けして見える方が居るのかも知れません。 (2019年3月15日 7時) (レス) id: 83f0796dfa (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - ちなみに私はパソコンで見てるので、もしかしたらスマホやiPad、DSなどで見てる方は大丈夫かもしれないです、そこら辺はよく分からないですが(⌒-⌒; ) (2019年3月15日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - 面白そうです、お気に入り登録しました、更新頑張ってください。 それからひとつ、ページ1自己紹介のところなのですが名前や齢の後の、おそらく記号なのでしょうか？その部分が文字化けしています。 (2019年3月15日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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