3 名前で ページ4
「顔真っ赤ですけど、大丈夫ですか?」
赤崎さんが顔を近付けてくる。
凄く口角を上げながら、顔を近付けてくる。
さては之、遊ばれてるな...。
遊ばれてるって分かっても治まらない鼓動が俺は恥ずかしかった。
「だ、大丈夫です...」
「本当ですか、観音坂独歩さん?」
彼女に名を呼ばれればまた顔に熱が篭もっていく。
それが嫌で嫌で俺はそっぽ向いた。
それに合わせて赤崎さんも俺と同じ方向を向く。
それを幾度か繰り返した。
そして、ある時頬に何かが当たった。
「ん、?」
頬にぴたりとくっ付いていたのは赤崎さんの頬だった。
白く透き通るような肌が俺の肌に触れていた。
俺が急いで離れようとする前に赤崎さんから離れた。
その時の赤崎さんは後ろを向いていたからよくは分からないものの、耳は林檎のように赤かった。
もしかして赤崎さんも恥ずかしさを感じたのか...?!
「あ、あの...
赤崎さん大丈夫ですか?」
「...大丈夫ですよ、独歩さん
ところで折角仲良くなれたのだから独歩さんも私の事 A って呼んでください」
え、あ、最初からハードル上げすぎじゃあないか?
女性の下の名前なんて呼んだこと過去に数回しかないぞ?!
無理だと断ろうとしようとしたが赤崎さんからの視線が酷く痛い。
こんな事になるなら着いていかなければ良かったと後悔した。
「......さん」
「ん、聞こえません」
「A、さん!!」
聞こえないと言われれば自然と大きな声が出た。
顔を上げて、Aさんの方を向いて大きな声で彼女の名前を呼んだ。
名前を呼ぶとAさんは微笑みながら可愛らしい返事をした。
Aさんが微笑むとまた俺の心拍数は激しくなっていく。気付きたくはなかった、本当に気付きたくはなかった。思いたくなかった、本当に思いたくはなかった。
だか、之は思わるざるを得ないだろう。
俺はきっと、いや絶対、
Aさんに一目惚れをしてしまった。
俺なんかがこんな綺麗な人に恋をしてはいけない。どう考えても釣り合わないし失礼だ。
でもしてしまったのだから仕方ないだろう。
しかも歳下だなんて、きっとAさんにはまだまだ楽しい人生が続くのに俺が止めるみたいで良く思えない。
「あ、独歩さん
神宮寺帰ってきましたよ」
「そ、ですか
今日は有難う御座いました!!」
「いえいえ、
今度からは是非神宮寺の所じゃなく、私の所へ来てくださいね」
え、あ、え?
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走るプリン(プロフ) - のん民さん» 変えておきました,教えて頂き有難う御座いました! (2019年3月15日 7時) (レス) id: 83f0796dfa (このIDを非表示/違反報告)
走るプリン(プロフ) - のん民さん» 読んで頂き有難う御座います.少し特殊な矢印を使っていたのでもしかすると文字化けして見える方が居るのかも知れません。 (2019年3月15日 7時) (レス) id: 83f0796dfa (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - ちなみに私はパソコンで見てるので、もしかしたらスマホやiPad、DSなどで見てる方は大丈夫かもしれないです、そこら辺はよく分からないですが(⌒-⌒; ) (2019年3月15日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - 面白そうです、お気に入り登録しました、更新頑張ってください。 それからひとつ、ページ1自己紹介のところなのですが名前や齢の後の、おそらく記号なのでしょうか?その部分が文字化けしています。 (2019年3月15日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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