【ダイヤのA】愛されMG！ (ページ5)

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あれから1年

ますます俺たちは仲良くなった。

1年もいればお互いの事が分かってくる

Aちゃんも俺と同じ保育園に通いだし
朝から夜まで一緒だ。

俺の家の前で保育園バスが停まり、扉が開くとお母さんが待っていた。

先生「一也くん、Aちゃん、着いたよ！降りようか！」

御幸「ほら、Aちゃん起きて。着いたよ」

隣で寝ているAちゃんの肩を揺らす

重たい瞼が開き、寝ぼけたまま立ち上がる。
そんなAちゃんの手を握り扉まで誘導した。

先生「一也くん、Aちゃん、さようなら」

一也「さようなら」

Aちゃんは目を瞑ったまま手だけ振り
俺に引っ張られながらバスから降りた。

御母「2人ともおかえり！」

御幸「ただいま！」

『ただいま…』

御母「こらこら、Aちゃん。目を瞑ったまま歩くとこけちゃうよ？」

『一也くんが引っ張ってくれるから大丈夫』

御母「あら！それは良かった！けど…

Aちゃん，来年から小学生だよ？一也と離れ離れになっちゃうから1人で頑張らなくちゃいけない時が来るよ」

『たしかに…』

御幸「その時は小学校までついていってあげる！」

『本当に？ありがと』

御母「こらこら…」

お母さんは呆れながら俺たち2人の頭を撫でた。

御母「さぁ，家に帰ろっか。Aちゃんもお父さんが帰ってくるまで一也と一緒に遊んでよっか！」

『うん！』

元気よく返事をしたと同時に俺のお母さんに飛びつくAちゃん

お母さんにベタベタし過ぎだ。

そう、Aちゃんはお父さんしかいない。

1人でAちゃんを育てるから夜遅くまで仕事をしなきゃいけないらしい。

夜遅くまで仕事だから、
夜間まで預かれる保育園に通うはずだったけど
俺のお母さんとお父さんが、うちでみるよと言ったらしい。

Aちゃんのお父さんも保育園を遅くまで預けて寂しい思いさせるよりは、知ってる人と過ごせた方がいいだろうと思ってお願いした。

俺は遊び相手ができて嬉しいけどね