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「シャオ、ロン…。」
「おうおうどうした？ほんまにこの俺様が役職奪ってってもええんやで？」
こちらとは打って変わってニタニタと笑いながら元気よく絡んでくる。
「いや、シャオロン金管やん。打楽器セクションリーダーは意味わからんやろ。」
「お前オンチやねんから音リーダー向いてへんと思うけどなぁ…。」
各々返事をすると先程とは打って変わった真剣な表情のシャオロンが「ゾム」、「ロボロ」と言葉を続けていく。
「せやねん。俺にはできひんねん。逆に言うとお前らしかできひん事やねん。ロボロが合奏中の誰も気付かんようなピッチの狂いに少し顔歪めたり、ゾムが手持ち無沙汰のなるとすぐ基礎打ちや打楽器触ってるの、みんな知ってるで。だからお前らやねん。」
「シャオロン…。」
「シャオロンの割には、ええ事言うな。」
緊張していた気持ちが、足枷が取れたかのように軽くなった。まだ自信は湧いてこないが、僕らにしかできないこと、そう言い聞かせて。
「なんてったってあの方々が決めてくださったんやで！大丈夫や！ささ、飯食おうぜ！3年おらんからホールの屋上空いてるんちゃうん！」
鞄を持って先へと急ぐシャオロンを目で追い、残された僕らはお互い目を合わせた。
ロボロは先程とは違う、不安の抜けた表情をしていた。
「俺らが、この楽団変えていこうな。」
「せやな、僕らにできることから、やっていこ。」
ゆっくりと鞄を持ち、ホールの屋上で待つシャオロンと共にご飯を食べて、だらだらしてたら昼休憩が間も無く終わる時間で。指示通りロビーでメモとペンを持ちグルッペンさんたちを待った。
--------
グルッペンさんが前に立つと、いつもあの日のミーティングの事を思い出す。コンクールに出れない事は残念だけど、何より舞台に立てる事の嬉しさが溢れて、同時に去っていく者たちの気持ちも伝わった。
あの後ロボロ、コネシマ、ゾムがリーダーミーティングで
何を話したかは知らない。けど今となってはすっかりこの楽団を引っ張る一員なのだ。
「全体合奏を始める。とりあえず頭から通しで。ここ数日の練習の成果を聞かせてくれ。」
スッとグルッペンさんの右手があがる。サックス軍団が楽器を構えて軽い振りの後にアンサンブルへと入る。オーディションをするようだがまだメンバーが決まっていない為全員で吹いている。
いつも後ろから聞こえるティンパニがない事に少し寂しさを感じるが、私も『1812年』の世界へと足を踏み入れた。
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ゆき(プロフ) - 私トロンボーンやってるのでめっちゃ嬉しいです！ (2022年2月6日 21時) (
レス) @page3 id: 19aa4f8e66 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - テナーサックスとか、フルピとか、アルトクラバスクラ、その他担当がいないような描写になってますが、一応100人近くの大編成吹部の中でのwrwrdにスポットを当てたお話なので、担当がいないって事はないです。 (2020年11月5日 2時) (レス) id: 1ab42e03ba (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 私の推しが私と同じ楽器を吹いてくれていてものすごく嬉しくて騒ぎましたwwこれでアンサンブルコンテストの練習も頑張れそうです！金管殺しの曲！（ｲｻﾘﾋﾞﾉｳﾀ)勇気もらいました！これからも更新頑張ってください！ (2020年11月2日 20時) (レス) id: 37edc6f967 (このIDを非表示/違反報告)
赤月奏楽 - 僕オーボエパートなんですけど、同じパートの二年の先輩がめうめうJK推しなんですよ。で、発狂しましたwwwうちの部のバストロの先輩上手です。テナーサックス居らんのか…今年は入部した一年が少ないけど、アルトとテナーは1人ずつ居ますね。 (2020年11月2日 19時) (レス) id: 0a13c144ca (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - バリもいる、アルトもソプラノもいる。そして居ないテナー() (2020年10月23日 17時) (レス) id: de24240d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2020年9月15日 1時
