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「あの、っっっっちょっと、」
立ち上がり、声を発する。緊張すると言葉に詰まってしまうのは昔からの癖。恥ずかしいが、それでも僕は言葉を続ける。
「打楽器セクションリーダーに不満はないんですけど、孤立したパートで、パーリーもおって、セクションリーダーって、っっその、必要、なんかなって。」
この場にいる全員が僕言葉に耳を傾ける。緊張する、怖い。で対するトントンさんは優しく言葉をかけてくれた。
「ゾムの意見もな、もちろん出てん。けどな、今後セクションでミーティングしていきたいからその時いてほしいし、パーリー不在時にパート練習仕切ってもらいたいねん。かまへんかな？」
「っはい、」
精一杯の返事をする。緊張で手汗がすごい事に気づいたのは座って落ち着いて深呼吸した時だった。
そう思うとシッマのやる気というか、前向きな姿勢は純粋にかっこいい、そう思った。不安だ、僕でええんやろか。
「以上、今の3人と俺と、グルさんとあとエミさんでこの楽団を引っ張っていく。エミさんは知ってると思うけど知識の宝庫や。知恵が足りない時に手を借りたいし、なによりこの革命起こすってなった時中心にいてくれたメンバーやから。」
「はい、皆さんよろしくお願いします。役職は特になく、足りない部分もあるかと思いますが、精一杯サポートしていきますね。」といつもの物腰柔らかな声で挨拶をする。
再びマイクがグルッペンさんに渡り、では、と話を続けていく。
が、僕の頭の中は不安でいっぱいだった。
聞こえてきて理解できたのは今から昼休憩で1時間後にリーダー陣はロビーに集合、という言葉だけだった。
--------
「ゾムっ」
午前のミーティングが終わって真っ先に声をかけてきたのはロボロだった。いつもの笑顔はなく、不安に満ちた顔をしていた。それは恐らく俺と同じで、俺と同じ事を言おうとしているのだろう。小柄な身体が更に小さくなっているように見えた。
「俺、リーダー務まるんかなぁ。そもそも音リーダーって何するんやろ、指揮とかそんな…できひんって…。」
「僕やって、不安ばっかやわ…。」
お互い弱音ばっかりで、俺やって、僕やって、の繰り返し。完全お通夜ムードの空間に割り込んできたのは、
「へいへいへーい。何落ち込んでんねん。このシャオロン様がお前らの役職奪ってくで！」
太陽のように明るい顔をして肩を組んできたシャオロンだった。
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ゆき(プロフ) - 私トロンボーンやってるのでめっちゃ嬉しいです！ (2022年2月6日 21時) (
レス) @page3 id: 19aa4f8e66 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - テナーサックスとか、フルピとか、アルトクラバスクラ、その他担当がいないような描写になってますが、一応100人近くの大編成吹部の中でのwrwrdにスポットを当てたお話なので、担当がいないって事はないです。 (2020年11月5日 2時) (レス) id: 1ab42e03ba (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 私の推しが私と同じ楽器を吹いてくれていてものすごく嬉しくて騒ぎましたwwこれでアンサンブルコンテストの練習も頑張れそうです！金管殺しの曲！（ｲｻﾘﾋﾞﾉｳﾀ)勇気もらいました！これからも更新頑張ってください！ (2020年11月2日 20時) (レス) id: 37edc6f967 (このIDを非表示/違反報告)
赤月奏楽 - 僕オーボエパートなんですけど、同じパートの二年の先輩がめうめうJK推しなんですよ。で、発狂しましたwwwうちの部のバストロの先輩上手です。テナーサックス居らんのか…今年は入部した一年が少ないけど、アルトとテナーは1人ずつ居ますね。 (2020年11月2日 19時) (レス) id: 0a13c144ca (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - バリもいる、アルトもソプラノもいる。そして居ないテナー() (2020年10月23日 17時) (レス) id: de24240d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2020年9月15日 1時
