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金管の和気藹々としたセクション練での一方…。
「サックスとクラ縦合ってない。もう一回。」
「さっきも言った。指回ってない。個人連とパー練何してたん。もう一回。」
「もう一回。」
木管セクションリーダーのトントンの雷が絶賛落ちていた。
最初のうちは「ほな今日もしっかりやってこうな。よろしく。」なんていつもの寛容な彼だったが、思ったら以上に練習が進んでいなかったようで、苛立ちが段々と表に出てき始め、自分のパートが練習以下の成果をセクション練に持ち込んでしまったためだろう。
「他のパート、なんもしとらんけど同じパッセージあるやろ。今のうちに指回しとか音の確認とか出来る事あるんちゃうん。煩かったら言うから出来ることやっといて。」
そう言われて「私たちじゃなくてよかった」と存在感を消していたフルートたちが一斉に背筋を伸ばし、指回しの練習を始める。
同じところを何度も、何度も繰り返して自分たちではわからないが彼の中では何かあったのだろう。
「おっけ。今の感じめっちゃいいから、それ以上できるようにしっかり練習してな。んじゃあ次木低いこか。」
にっこりと笑って今まで散々吹かせていたパートを休ませる。雷が止んだ瞬間なのか、別の場所に雷を落とさせる合図なのか。それは次のパート次第。
「今やったとこの木低パート一回通しで。パートも席も離れてるから合いにくいやろうけどしっかりまずは指揮に合わせて。1、2、はい。」
先程とは違うメロディが鳴るもやはりうまく合わない。側から聞いててもわかるレベルだ。特に弦が入るので音の立ち上がりや響き方が合わない。
「まぁこんなもんよな。弦バス一回休んで管の吹き方しっかり聴いてみて。管は指滑りがちやからしっかり拍頭と裏拍意識で。もう一回。」
このあとも「もう一回」無限ループが続いたのはもう予想通りだろう。
--------
16:30から合奏のはずだが、木管が帰ってこない。相変わらずトントン合奏で時間が押しているのだろう。
後ろでパーカッションがドンガラやってるので正直楽器を吹く気にならないので楽譜を見ながらぼーっと時間を待つ。今のうちに水分とって身体動かしとくか。どうせ20:00まで合奏止まらないだろうし。
水筒を持ってロビーでストレッチをしてると
「先輩。」
『どしたんショッピ。』
「よくストレッチしてるけど、恥ずかしくないんすか。」
『え。』
「側から見てて滑稽っすよw」
軽く煽られて彼ホールへ戻っていく。
いや、別にええやん。
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ゆき(プロフ) - 私トロンボーンやってるのでめっちゃ嬉しいです！ (2022年2月6日 21時) (
レス) @page3 id: 19aa4f8e66 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - テナーサックスとか、フルピとか、アルトクラバスクラ、その他担当がいないような描写になってますが、一応100人近くの大編成吹部の中でのwrwrdにスポットを当てたお話なので、担当がいないって事はないです。 (2020年11月5日 2時) (レス) id: 1ab42e03ba (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 私の推しが私と同じ楽器を吹いてくれていてものすごく嬉しくて騒ぎましたwwこれでアンサンブルコンテストの練習も頑張れそうです！金管殺しの曲！（ｲｻﾘﾋﾞﾉｳﾀ)勇気もらいました！これからも更新頑張ってください！ (2020年11月2日 20時) (レス) id: 37edc6f967 (このIDを非表示/違反報告)
赤月奏楽 - 僕オーボエパートなんですけど、同じパートの二年の先輩がめうめうJK推しなんですよ。で、発狂しましたwwwうちの部のバストロの先輩上手です。テナーサックス居らんのか…今年は入部した一年が少ないけど、アルトとテナーは1人ずつ居ますね。 (2020年11月2日 19時) (レス) id: 0a13c144ca (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - バリもいる、アルトもソプラノもいる。そして居ないテナー() (2020年10月23日 17時) (レス) id: de24240d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2020年9月15日 1時
