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四十五話 ページ48

「ククク、こいつらがてめーらの仲間だってことはわかってる。俺達を止めたくば撃つがいい。こいつらもこっぱみじんだがな。クックックッ」

意地悪そうに言ってくるマムシだったが、気にしない人間が一人いる。

沖田だ。

沖田は容赦なく工場長の大砲に向かってこちらの大砲を発射したのである。

土「総悟ォォォォォ!!!」
A「おい!なんで撃ったんだよ!?」
沖「昔、近藤さんがねぇ、もし俺が捕まることがあったら迷わず俺を撃てって。
言ってたような言わなかったような」
土「そんなアバウトな理由で撃ったんかぃ!!!」


煙が晴れると生きていたらしい近藤さん達が丁度落ちてきていて、蝮Zから離れていた。

土「!! 今だ、撃てェェェ!!」


土方の号令に合わせて皆が一斉に大砲を撃つ。

それは工場の至る所に命中した。


銀時たち三人は真選組の大砲に当たらないように逃げてきている。


マ「撃てェェェ!!蝮Zだァァァ!!」

反撃と言わんばかりに大砲が撃たれ、咄嗟に物陰に隠れ頭を伏せると、ものすごい轟音と共に大砲が打たれた。

轟音がやみ、撃たれた方に顔を向けると、どうにか免れたものの縛られたままの銀時が呆然とした様子でみていた。

土「おーい、みんな、生きてるか?」
沖「こいつァとんでもねえ。本当に国ぐらい消しちまいそうな勢いだ」
A「これがもう1発はさすがにまずい…」

マ「見たか、蝮Zの威力を! これがあれば江戸なんぞあっという間に焦土と化す」






クソ!どうする!?何か手は無いのか。


マ「止められるものなら止めてみろォォ。時代に迎合したお前ら軟弱な侍に、止められるものならよォ。さァ、来いよ! 早くしないと次撃っちまうよ、みんなの江戸が焼け野原だ! フハハハハ、どうした?体がこわばって動くこともできねーか。情けねェ・・・ん」


「「「!」」」


何かに気付いたマムシが口を止める。



新「どうぞ、撃ちたきゃ撃ってください」
神「江戸が焼けようが煮られようがしったこっちゃないネ」
新「でも、この人だけは撃っちゃ困りますよ」




そこに居たのは、神楽と新八だ。


記憶を失ったままの銀時はなんで……と困惑したようにボソボソと何か言っていたが、2人に頭を踏んずけられ

神「オメーに言われなくてもなァ、こちとらとっくに好きに生きてんだヨ」


新「好きでここに来てんだよ」


そして声を揃え



「「好きでアンタと一緒にいんだよ」」


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作者名:Metal | 作成日時:2023年5月31日 23時

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