二十八話 ページ31
土「ひでーなオイこれで何人目だ?」
沖「えーと、18人目でさァ」
A「隊士の半分以上がやられてるな…しかも何かうなされてるように」
怪談話の数日後、隊士達は急に倒れ始めた。
最初は何かの病気かと思ったが、熱も出てないし、特にこれといった症状は無いし。
ただ、全員「赤い着物の女…」とやらを、上言の様に呟いている。
土「冗談じゃねーよ、天下の真撰組が幽霊にやられて寝込むなんて…恥ずかしくて口外出来ねェ」
近藤「トシ…俺は違うぞ!マヨネーズにやられた!」
土方「余計言えるか」
A「(マヨネーズにやられるってなんだよ)」
近藤の部屋でお茶を飲みながら、今回の件で話し合いをした。
沖「みんなうわ言のように赤い着物をきた女と言ってるんですが稲山さんが話してた怪談のアレかな?」
土「バカヤロ、幽霊なんざいてたまるか」
近「霊を甘く見たらとんでもない事になるぞトシ、この屋敷は呪われてるんだ。
きっととんでもない霊に取り憑かれてるんだよ。」
A「でもその話は、稲山さんが話したフィクションだろ?それでみんなうなされるっておかしくないか?」
お茶を飲み終わり、見廻りに行こうと立ち上がった瞬間
山「局長連れて来ました」
近「オウ山崎、ご苦労!」
部屋から覗いてみるとそこにはチャイナ服に帽子にサングラスの子や、弁慶のような格好に眼鏡と付け鼻をつけている子、平安時代の貴族が着るような着物に顔を包帯でグルグルに巻き、頭には笠を被っているおそらくこの中のリーダー?とされる男がたっていた。
A「退、誰だコイツら?」
山「拝み屋です」
土「なんだコイツらは…サーカスでもやるのか?」
近「いや、霊をはらってもらおうと思ってな」
土「オイオイ、冗談だろ、こんな胡散臭い連中……」
包帯男?「あらっ、お兄さん背中に…」
土「なんだよ…背中になんだよ…」
チャイナ?「ブブッ、ありゃもうダメだな」
土「なにこいつら、斬ってイイ?斬ってイイ?」
A「落ち着け、土方。…近藤さん、そろそろ見廻りに行ってきます。
近「おう、なるべく早く帰るんだぞ」
入れ替わりで拝み屋が近藤の部屋に入ると同時にAは拝み屋だけに聞こえる声でつぶやいた。
A「うまく頑張れよ……
万事屋」
万「……!?」
気付いてないと思った?残念、最初からわかってたよ。
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作者名:Metal | 作成日時:2023年5月31日 23時